ビジネスにおける地図の活用事例集
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PROFILE東京都千代田区大手町1-5-1大手町ファーストスクエアウエストタワー 23F向上、プレゼンスの向上向上Case Studies Vol.17企業財産本部 企業財産リスクユニットエキスパートリスクエンジニア 池田 昌子 氏組織名:東京海上日動リスクコンサルティング 株式会社住所:〒100-0004 問合せ先:経営企画部電話番号:03-5288-6595使用製品ArcGIS DesktopArcGIS Online課題・社内での防災関連データの一元化・リスク評価やレポート作成の効率化、品質・リアルタイム防災気象情報の顧客への提供導入効果・社内データの一元化とアクセシビリティの・高品質なデータの整備・リアルタイム防災情報の顧客への提供 (NADIActの監修) ALISイメージ画像東京海上日動リスクコンサルティング株式会社(以下、TRC)は、東京海上グループのコンサルティング会社である。経営課題、自然災害、事業継続、環境、サイバーなど、企業を取り巻く様々なリスクに対しコンサルティングを行っている。TRCでは自然災害に関するさまざまなデータを一元的に集約し、それらをマップ上に可視化するアプリケーション「ALIS」 (Analytical Location Intelligence Service)を活用している。自社の持つハザードコンテンツを搭載することで、顧客物件位置の情報をワンストップで出力する機能を活用し業務効率化を図った。また、企業の防災・減災対策のデジタル活用を促進するためのGISプロジェクトにも参画している。リアルタイムの防災気象情報を動的なマップに搭載して提供することで、顧客に対して適切な防災行動を促進する新しいリスクコンサルソリューションを提供する。TRCでは、従前より複数の自然災害ハザードデータを地理的情報と紐付けて利用していた。ただし、こうしたデータは形式が統一されておらず、個別に、異なるツールによって編集、管理、可視化されていた。このため、報告資料を作成する際の作業工程が煩雑であること、品質に差異が生じることが課題であった。ArcGISを採用した一番の決め手は「ArcGISがGISのディファクトスタンダードであること」だった。以前から社内には複数のGISがあり、担当者や業務によってデータを使い分けていた。GISデータの有効活用のためにはデータの統合が必要でありそれに合わせてGISを統一することになった。ArcGISは国内外の政府系機関や企業における危機管理ツールとして積極的に採用されていることがArcGISの採用理由の1つだった。さらに、ArcGIS DesktopからArcGIS Onlineへの拡張性や連携も魅力の1つだ■概要■課題■ArcGIS採用の理由自然災害に関するデータを社内で一元化し災害リスク情報を顧客へ提供東京海上日動リスクコンサルティング株式会社

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