ビジネスにおける地図の活用事例集
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組織名:株式会社ネクスコ東日本エンジニアリング住所: 〒116-0014使用製品ArcGIS ProArcGIS OnlineArcGIS Experience Builder課題・位置情報を伴う情報共有・オープンデータの活用導入効果・正確かつ詳細な状況把握・迅速な意思決定に必要な現場とのスムーズなPROFILE組織名:東日本高速道路株式会社住所: 〒100-8979東日本高速道路(株)・(株)ネクスコ東日本 エンジニアリングの皆さん東京都千代田区霞が関三丁目3番2号 新霞が関ビルディング東京都荒川区東日暮里5-7-18コスモパークビル3階情報共有の実現上: AutoCAD での表示下: ArcGIS Online での表示東日本高速道路株式会社(以下、NEXCO東日本)グループは、東日本地域の高速道路の管理事業、建設事業、サービスエリア事業および高速道路関連ビジネスを行っており、取り組みの一つとして「Smart Maintenance Highway : SMHプロジェクト」がある。これは、グループ全体のインフラ管理力を効率化・高度化する重点プロジェクトである。長期的な高速道路の「安全・安心」の確保に向け、現場の諸課題の解決に立脚、密着した検討を推進することを基本に、ICTやロボティクス等の技術を積極的に導入し、これらが技術者と融合する総合的なメンテナンス体制を構築している。 その中で、激甚化・頻発化する災害に対して災害時のオペレーションを強化するため、GISを用いて危機管理関連情報を一元的に管理する「危機管理GIS」の構築に取り組んでいる。以前から災害等発生現場と防災対策室との間で情報を共有するシステムはあったが、テキストと画像ベースで報告がされていたため、「どこで」起きていることなのかを知るためには関連情報を個別に開かなければならず、直感的にわかりにくかった。また、ドローンの活用も検討したがテキストベースでの仕組みでは実現できないなどの課題もあり、それらを解決するために位置情報が活用できる仕組みを導入する必要があった。加えて、公的機関が出しているオープンデータを使えるプラットフォームを探しており、調査した結果ArcGISがニーズに合致すると判断した。NEXCO西日本の導入事例が公開されていることなどから、ArcGISの存在は知っていた。採用の理由としては、上述のとおりオープンデータを使えるプラットフォームであることや、管理用平面図と呼ばれる高速道路の維持管理用の基本図面を、ベクタータイルなどのWebマップに適した形式に変換でき、配信が可能なことが挙げられる。さらに、管理用平面図はAutoCADのDWG形式で作成されており、ArcGISはCADとの表示互換性があるため自社のデータ資産を有効活用できることも大きな利点であった。■概要■課題■ArcGIS採用の理由ArcGISを用いた危機管理関連情報の一元管理東日本高速道路株式会社株式会社ネクスコ東日本エンジニアリング

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