ビジネスにおける地図の活用事例集
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Case1とCase3を比較した結果、トラックの走行距離に加えて、ドライバーの労働時間も削減することが可能となりました。総コストを比較すると、約20%削減できていることが分かります。このようなシミュレーションを実施することで、配送拠点やそこに配置する配送トラックの台数を最適化し、必要なコストを大幅に削減することができ、経営の効率化に結び付けることができるようになります。Digital Supply Chain Management分野■配送シミュレーションの実施■最適な配送ルート構築のためにCase1 : 現状の拠点から配達各拠点から1台ずつ配車したところ、時間内にすべての顧客に荷物を届けられないことが分かりました。トラックを多めに登録することで必要な台数をシミュレーションできます。その結果、各拠点から2台ずつ、合計10台のトラックを配車することで時間内に配達できることが分かりました。Case2 : 配送拠点を変更した場合店舗Bは配送センターから近いため、新規開店した店舗Cからの配送を検討することにしました。シミュレーションの結果、店舗Cを配送拠点とすることで、285件の顧客を同じ条件で9台のトラックで回ることが可能なことが分かりました。また、運転時間は約6時間、走行距離は約20km削減できることが分かりました。Case3 : 配送拠点の調整を行った場合Case3では、倉庫からの配達を多くした場合のシミュレーションを行いました。倉庫から配達することができれば、各店舗の作業負荷を減らすことができます。倉庫から5台のトラックを配送する条件にしたところ、他の店舗からは1台ずつ、合計9台のトラックで配送できることが分かりました。また、運転時間および走行距離も多少ですがCase2よりも減少します。活用事例

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