ビジネスにおける地図の活用事例集
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プラットフォーム新事業創発本部 坪井 氏(左)、高橋 氏(中央)と、JICA調整員の北川 氏(右)電話番号:052-443-1111URL:https://www.nagoya-denki.co.jp/contact/使用製品ArcGIS ProArcGIS Spatial AnalystArcGIS OnlineArcGIS DashboardsArcGIS Survey123課題・膨大な交通量データの解析・解析結果を効率良く説明、共有導入効果・解析手法の確立、関係者への説明の円滑化・交通渋滞対策案の検討材料として活用・インドでのビジネスの横展開PROFILE組織名:名古屋電機工業株式会社住所: 〒490-1294愛知県あま市篠田面徳29-1現地に設置した可変情報板(VMS)出典:2023年、科学技術振興機構(JST)「マルチモーダル地域交通状況のセンシング、ネットワーキングとビッグデータ解析に基づくエネルギー低炭素社会実現を目指した新興国におけるスマートシティの構築」,Copyright SATREPS Project for Handbook of Multimodal Transport forSmartCity。 現地に設置した交通モニタカメラ出典:2023年、科学技術振興機構(JST)「マルチモーダル地域交通状況のセンシング、ネットワーキングとビッグデータ解析に基づくエネルギー低炭素社会実現を目指した新興国におけるスマートシティの構築」,Copyright SATREPS Project for Handbook of Multimodal Transport for SmartCity。上記SATREPS案件で得たノウハウを活かし、アーメダバード市より人口が多いベンガルール都市圏に対して、同社は交通システムの導入と運用保守の大型案件を受注している。名古屋電機工業株式会社は、創業70年以上の、道路情報板を製造する企業であり、日本初の一般電話回線を用いた道路情報板の発明や、LEDのマルチカラー図形情報板および表示ロゴのデザインを手がけるなど、ドライバーが認識しやすい情報を提供する工夫を行ってきた。新事業創発本部では、2016年(平成28年)に科学技術振興機構(JST)と国際協力機構(JICA)が提案するSATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム)の実証事業に採択され、インドのアーメダバード市の交通渋滞緩和実証プロジェクト(2017-2022年度)に参画した。現地で取得した膨大な交通データをArcGISに取り込み、可視化・解析することで渋滞エリアや原因について関係者への説明が非常に円滑になった。また本研究を受け、現地での交通渋滞解消のための具体的な施策検討にも繋がった。 交通渋滞緩和を実証するため本プロジェクトではアーメダバード市の道路に設置した交通カメラ30台から車速情報・緯度経度情報を取得した。また同社が独自開発したスマホ用マルチモーダルアプリ経由で、モニター対象の市民ドライバーへ走行ルート、交通手段情報を発信し、毎秒の移動経路情報を取得した。しかし、取得した上記の膨大な交通量データをどのように可視化・解析し、関係者への説明を円滑にするかという点に課題を感じていた。GISが上記の課題解決に繋がるツールだと感じ、調査を始めた。なかでもArcGISがさまざまな企業や研究機関で利用されており、業界標準■概要■課題■ArcGIS採用の理由ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長・ 交通渋滞解析結果をダッシュボードアプリ上に統合し、関係者への説明を円滑化・ インド市民の交通行動調査に調査票アプリを利用インドの交通渋滞解析におけるGISの活用名古屋電機工業株式会社

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