防災・BCP における地図の活用事例集
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プラットフォームCase Studies Vol.18PROFILE相模原市災害情報共有システム相模原市 危機管理局 緊急対策課組織名:相模原市住所: 〒252-5277 相模原市中央区中央2-11-15問合せ先:危機管理局 緊急対策課電話番号:042-707-7044(直通)  使用製品ArcGIS OnlineArcGIS DashboardsArcGIS Survey123課題・防災システムのリプレイスと機能の追加・短期間での開発導入効果・ArcGIS Onlineによるシステム構築と避難・3か月間による開発所情報の市民共有機能の追加・ 災害情報をクラウドで管理、ダッシュボードで可視化・ 避難所情報を市民へ公開相模原市は神奈川県北部に位置し、人口は70万人を超え、県内では横浜市、川崎市に次ぐ3番目の人口を擁す。鉄道や道路の地理上の理由により、東京都の町田市や八王子市などの多摩地区との関わりが深い。相模原市における災害は主に豪雨や台風で、近年の大きな災害としては、2019年の令和元年東日本台風では多数の土砂災害が発生し、住家や道路の損壊など、かつてない規模の被害を被った。避難所には6,000人強の市民が避難した。相模原市は既存の災害情報共有システムのリプレイスに伴いArcGIS Onlineを使ったシステムを導入した。被災現場や避難所からの情報をArcGIS Survey123を使って収集し、ダッシュボードを使って庁内で情報共有を行った。また新しい機能として、市民への避難所情報の共有システムも実装した。完成の約5か月後には大雨が発生し、実際にシステムが使用されたが、直感的でわかりやすいインターフェースで作られていた■概要■課題■ArcGIS採用の理由■課題解決手法ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長 ことにより、動画による研修のみだったにも関わらず、その運用はスムーズに行われた。 相模原市では以前から、災害時の避難所の参集人数の登録や被害地点の登録などを行う、GISによる災害情報共有システムを保有していた。しかし従前のベンダーが災害情報システムの開発から撤退するということになり、システム変更の必要が出てきた。次期システムの選定にあたっては10社以上の比較検討が行われた。ArcGISの採用の一番の理由は機能の比較によるものであったが、システムの規模感や価格も比較検討されたという。開発はESRIジャパンコンサルティングサービスにより、2021年(令和3年)の1月から3月という短期間で行われた。コロナ禍のため、避難所の混雑状況の可視化を、システム更新に合わせて早急に実装したいという思いがあったためである。システムはArcGIS Onlineを中心に構ダッシュボードによる災害情報の庁内共有と避難所情報の市民への公開相模原市

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