防災・BCP における地図の活用事例集
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Case Studies Vol.19組み込まれた添付ファイルビューアーエリア内で撮影された写真のギャラリー表示ボランティアポータルのダッシュボード> 安心・安全 > 危機管理■課題解決手法■効果■今後の展望ロジェクトに最適であり、ボランティアメンExperience Builderは、データをインタラクティブに、かつモバイル端末で最適化するWebアプリケーションに変換できるようアメンバーが必要な手順や解説付きのビきた。さらに、元のダッシュボードタイプの表示、さまざまなデータが集約された写真とマッン、その他のカテゴリに基づいたデータのフィルタリングなど、それぞれ異なる方法FEMAのコミュニティライフラインのカテゴリは、食料、水、シェルター、交通、エネルえるものに焦点を当てており、ユーザーはExperience Builderを導入したおかげでティアメンバーとGISコープスの管理チーラボレーションが促進され、最近の活動バー向けのアプリ構築に貢献すると考え、採用した。加えて、管理チームのメンバーがより簡単に、自由な場所にテキスト形式で文字を配置できるなど、アプリの機能性向上が期待できる点も採用の理由となった。に設計されているため、アプリにボランティデオ、ツール類をすべて埋め込むことがでプのみの表示、建物被害スコア、FEMAが定義するコミュニティライフラインのアイコでデータを表示することが可能になった。ギーなど、特定のライフラインに影響を与それぞれの役割に応じて必要な情報を入手することができる。データをマップに表示するまでの時間の短縮と、簡便なカスタマイズ機能やテスト運用が実現し、PhotoMappersのボランム両方のユーザーエクスペリエンスが改善された。ボランティアメンバー同士のコではたった1~2週間で600枚もの写真をマッピングできるようになった。トーピー氏は、「アプリをさまざまな画面サイズで表示できること、そして管理者が表示内容をカスタマイズできることは、Experience Builderに切り替えた大きな利点でした。一枚ずつ写真を見たり、表で数字を見たりするよりも、さまざまな種類の被害を地図上で見ることで、現場で何が起こっているのか直感的に把握することができます。それが、このアプリを利用する多くの人にとっての価値だと思います」と述べている。また、アプリの修正時、ダッシュボードに埋め込まれた複数のアプリでそれぞれ編集を行う必要がなくなり、管理者はExperience Builder一箇所で編集を行えるようになったため、アプリのメンテナンスにかかる時間が短縮され、作業が効率化された。さらに、アプリやウィジェットを一箇所に集めたことで、閲覧者がデータを見つけやすくなっただけでなく、ボランティアメンバーへ投稿の依頼をする際にも1つのリンクを送るだけで済むようになった。NAPSG財団のディレクターであるタリ・マーティン氏は、ボランティア活動と危機管理のニーズに合わせてアプリを進化させたGISコープスの取り組みを評価し、「このアプリはあらゆる人々が求めていたデータソースになったのです」と語った。今回のプロジェクトは、特に災害の初期段階において、状況認識を提供するSNSが持つ可能性が、コミュニティにとって本当に価値あるものと決定づけられた事例となった。SNSが危機管理を促進ボランティアによるタイムリーな情報提供活用事例

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