プラットフォームCase Studies Vol.13PROFILEArcGIS for DesktopArcGIS for ServerArcGIS OnlineArcGIS Dashboards・地図上での防災情報の把握導入効果・迅速かつ適切な意思決定が可能に・必要最小限のカスタマイズによるコスト削減浜松市浜松市 危機管理監 危機管理課渥美 真弥 氏 (左) 伊藤 成明 氏 (右)組織名:静岡県 浜松市危機管理監 危機管理課住所:〒430-8652 静岡県浜松市中区元城町103-2問合せ先:渥美 真弥 氏 使用製品課題・クラウド台帳システムとクラウドGISサービスとの連携・ArcGIS Onlineの標準テンプレートを使用して低コストで各種GISアプリを構築・複数部署/機関でリアルタイムに情報を共有静岡県西部、首都圏と関西圏のほぼ中間に位置する浜松市は、全国の市で2番目の面積を擁し、豊かな自然に恵まれながら最先端技術産業、農林水産業など各種産業がバランス良く発展した政令指定都市である。人口は約80万人、県内の自治体で最も多くの人口を擁している。浜松市では、2015年度からクラウドベースの「浜松市防災情報システム」の運用を開始した。このシステムにより、発災時における被害報告や避難所管理機能など災害情報の集約と情報共有が可能になった。2016年度には、「浜松市防災情報システム」がArcGISとシステム連携し、地理情報をもとにした被害報告、避難所開設状況の把握、および地図上での避難発令管理が可能となり、迅速かつ正確な意思決定支援ツールとして整備された。■概要■背景■ArcGIS採用の理由ArcGISプラットフォームの特長ArcGISプラットフォームの特長東日本大震災をきっかけに、自治体では被害の状況を迅速に把握するため、また的確な意思決定の支援ツールとしてGISが注目された。被災地の庁舎が大きな被害にあった場合を想定して、庁内ネットワークやサーバーなどに依存しないクラウド環境でのシステム運用を決定した。 防災情報システムのプラットフォームとしてArcGISを採用した理由としては以下のようなことがあげられる。・ システム要件であるクラウド環境に対応した製品・サービスであり、データのバックアップなどのサーバーのメンテナンスが不要なこと。・ システムとデータの分離性によってサーバーやコンテンツ追加・拡充などに柔軟に対応できること。・ ArcGISの標準アプリケーションが防災GISの機能要件を満たす機能を持っていること。・ 標準システム採用による高い費用対効果とIT環境の変化への対応性があること。災害発生時における被害情報の迅速な把握と適切な意思決定を支援する防災情報プラットフォーム 静岡県 浜松市
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