プラットフォームCase Studies Vol.17PROFILE 道路台帳システム 災害対応システム管理画面(左)危機管理監と危機管理課の皆さん(右)株式会社 東日の皆さん組織名:静岡県伊豆の国市住所:〒410-2292 静岡県伊豆の国市長岡340-1問合せ先:総務部 危機管理課電話番号:055-948-1482使用製品ArcGIS OnlineArcGIS Survey123ArcGIS Dashboards課題 ・災害対応時の情報伝達フロー・被害発生情報の一元管理・災害時の情報発信導入効果・情報収集とデータ入力の負荷を軽減・情報の可視化から帳票出力までを自動化組織名:株式会社 東日住所:〒410-0022 静岡県沼津市大岡2240-16問合せ先:空間情報推進室電話番号:055-924-8200Email:to-kuukan@tohnichi-net.co.jp・ 現場から報告される災害情報を一元管理し、ダッシュボード形式で可視化・ 関係者が現況認識を適切に共有することで、発災時の迅速な意思決定に貢献伊豆の国市は、2005年(平成17年)に3つの町が合併して誕生した。人口約4万8千人で、伊豆半島の北部に位置しており、東西を山々に囲まれ、平野部の中央に狩野川が流れており、豊かな自然と田園地帯が広がる。伊豆半島はプレート境界付近にあり、地形が急峻で降水量も多く地震・火山噴火・風水害・土砂災害など自然災害が多く発生してきた地域でもある。伊豆の国市では、災害対応時の情報伝達フローと、災害対策本部と現場との情報共有に課題を抱えていた。そこで、既に庁内で利用が始まっていた ArcGIS Onlineを活用し、現地の情報を収集し共有する災害対応システムを構築した。大規模災害時には、市内でどのような被害がどこで発生しているか、正確かつ迅速に状況を把握し意思決定を行う必要がある。従来、災害対策本部では現場からの報告を電話で受け、手動で地図や報告書への反映を行っていた。この方式では、正確な位置や状況の把握に時間がかかることから、迅速な意思決定に支障をきたしていた。さらに、報告は各部署単位で行われており、担当部署内で処理が完了してしまうと災害対策本部まで情報がエスカレーションされず、把握できない情報が存在することも課題となっていた。■概要■課題■ ArcGIS活用の経緯と課題解決手法導入パートナー企業ArcGISプラットフォームの特長ArcGISプラットフォームの特長伊豆の国市では、約1年前に道路台帳システムが導入されており、市民への情報提供のためにArcGIS Onlineが活用されていた。庁内における実績だけでなく、全国的に様々な自治体での導入実績があったことも、ArcGISの活用を決めた要因の1つであるという。2020年(令和2年)8月30日に、伊豆の国市で総合防災訓練が実施された。訓練では、現場からの報告と情報集約のためArcGIS Onlineを使った災害対応システムが活用された。災害対応システムは、現場から登録されたデータ(位置情報、写真、災害内容)をGISデータとして収集し、地図上に表示と編集を行うシステムである。ArcGIS Onlineを活用した現場と災害対策本部を繋ぐ災害対応システム静岡県 伊豆の国市
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