Case Studies Vol.1442PROFILEタブレットによる点検支援状況営業部 事業開発課 株式会社問合せ先:営業部 事業開発課電話番号:092-771-1414URL:http://www.w-e-kyushu.co.jp/Email:eigyou@w-e-kyushu.co.jpArcGIS DesktopArcGIS Runtime SDK for .NET・次代を担う技術者への技術伝承・膨大なルーチンワークの効率化・現場での的確な措置判断導入効果・継続的なデータ管理・点検・調査業務の準備から整理作業までの・正確かつ迅速な対応・判断を支援・GISが利用できる職員の増加 導入パートナー企業問合せ先:G&G-PLAIN開発課電話番号:095-839-2111URL:http://www.ougis.co.jp/組織名:西日本高速道路エンジニアリング九州住所:〒810-0073 福岡県福岡市中央区舞鶴1-2-22使用製品課題 効率化(全体最適化)組織名:扇精光ソリューションズ株式会社住所:〒851-0134 長崎県長崎市田中町585-5点検業務支援ツールイメージ現場点検フロー及び課題■概要■課題■ArcGIS採用の理由および ArcGIS活用の経緯西日本高速道路エンジニアリング九州株式会社はNEXCO西日本のグループ会社の一員としてお客様に「100%の安全・安心そして快適な高速道路」の提供を目指し、高速道路保全のための点検業務などを行っている。特に平成28年の熊本地震の対応では、緊急点検のシーンにも対応できるシステムが求められていた。これらを踏まえ、従前からの点検業務の高度化を目指し、タブレット端末とGISを活用した点検業務支援ツールを構築した。タブレット端末を活用した試行運用の結果、事前準備から現場点検までの一連作業の支援を図ることができ、点検作業の様々なシーンで効果が認められた。高速道路の定期的な点検だけでなく、地震等の災害後に臨時に発生する点検においても、点検目的に応じた調査対象箇所のデータ収集を行い、媒体である現場野帳(メモ帳)をその都度整理する必要があり、事前準備や情報把握に時間を要する機動性の課題があった。特に被災直後の混乱時に有効である点検箇所までのナビゲーションや点検箇所の位置特定、写真整理、統一された報告書様式の作成までを支援するツールが必要であった。現場点検業務では、管理用平面図等の地図、橋梁・トンネル等の道路構造物情報、現場野帳、カメラなど多様な情報および道具が必要であり、各点検場面で図(現場点検フロー及び課題)に示す課題が挙げられていた。西日本高速道路エンジニアリング九州では以前から、高速道路に関するあらゆる情報をGISデータ化する研究開発にArcGIS Desktopを利用していた。橋梁、トンネル等や、付属物である標識等の位置情報は起点からの距離標(キロポスト)で管理されており、緯度経度の座標を使わなくとも容易にGISデータ化できる仕組みを構築した。この整備したGISデータを現場の点検業務にそのまま利用するために、Windows版タブレット用のアプリをArcGIS Runtime SDK for .NETで構築することとした。GISデータの各レイヤーに、検索条件や写真を関連させる項目を追加し、ArcGIS Runtimeパッケージに出力することで、タブレット用に構築したアプリでもArcGISDesktopと同等の地図表現が実現でき、現場で情報入力、写真取込みも可能となった。高速道路の点検業務におけるGISタブレット端末の有効活用西日本高速道路エンジニアリング九州株式会社
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