Case Studies Vol.18■課題解決手法■効果■今後の展望新門司工場紹介ページ再エネ100%電力化の電源になる施設を個別に紹介再エネ100%電力導入施設マップ公共施設での取り組み状況(導入施設数)と効果(CO2削減量)を掲載(数値は2021年10月19日現在)> 新エネルギー > 地域政策自治体や民間企業の方々との会話の中で、「脱炭素に向けた取り組みをしなければならないが、何から始めたら良いかわからない」という意見や「再エネ100%電力導入について、非常に興味があるので、ぜひ詳しく聞かせてほしい」などの要望を受ける機会が増えた。今後は、再エネに関する取り組みをPRするため、積極的に活用しているSNSと連携しながら、以下の3点の内容を押し進めて、脱炭素社会の流れを作っていきたい。①北九州都市圏域の自治体既に再エネ100%電力導入を開始した自治体では、「再エネ100%電力導入施設マップ」の導入施設数、導入により削減したCO2量を自治体内で知ってもらうことで、さらなる導入施設数の増加に繋げていきたい。まだ導入を開始していない自治体については、同マップで近隣自治体の導入状況を知ってもらい、まずは1施設からでも再エネ100%電力の導入を開始できるように取り組んでいく。②市内の民間企業自治体の始めた再エネ100%電力の導入状況とその効果を「再エネ100%導入施設マップ」等で知ってもらい、導入する企業を1つでも増やしていきたい。また、導入した企業のメリットに繋がる施策を検討していく予定である。③市外の民間企業「北九州都市圏域の再エネ100%電力化の取組ページ」とその中のコンテンツを見てもらい、北九州市に立地すると再エネ100%電力を導入できることを知ってもらえるようにしたい。うこととした。して作成した。このページには、②〜⑤のまでも住民への情報発信にArcGISを積極的に活用してきた。今回の再エネ100%電力が「RE100」に対応するためには、非化石証書(再エネ由来の電気が持つ価値を証書のかたちにして売買可能にしたもの)による発電所の紐づけ(トラッキング)を求められている。また、既存の電力契約を再エネ100%電力メニューに切り替えるため、その導入は、施設ごとになる。北九州都市圏域には、どのような再エネ発電所があり、どの施設で再エネ100%電力が導入されているかという位置に紐づく情報を利用したPRを行うことで取り組みの内容や目に見えない電力を可視化できないかと考え、ArcGISを利用した情報発信を行前述の課題解決を目指して以下のコンテンツを作成し、2021年9月1日より公開している。① 北九州都市圏域の再エネ100%電力化の取組ページ(メニューページ)②再エネ100%電力導入施設マップ③ 北九州市エコタウンセンター紹介ページ④北九州市内の再エネ発電所紹介ページ⑤北九州市のごみ処理工場紹介ページ個別に紹介すると、①は北九州都市圏域の再エネ100%電力化の取組をまとめたメニューページであり、ArcGIS Hubを利用他、環境局で運用しているSNSへのリンクも掲載しており、電力・エネルギーに関する総合ページの役割を担っている。また、地域情報ポータルサイトG-mottyのトップページにリンクを貼って、認知度向上を図っている。②は北九州都市圏域を構成する自治体で再エネ100%電力を導入した公共施設をマップ化したページである。再エネ100%電力化で削減したCO2量を北九州都市圏域全体と自治体ごとに集計し、効果を可視化している。③は本市の環境、リサイクル、エネルギー等に関する展示を行っている北九州市エコタウンセンターを写真ベースで紹介している。④は北九州都市圏域の再エネ100%電力化を進めていく上で必要な再エネ発電所の情報をそれぞれ写真ベースで紹介している。⑤は北九州都市圏域の再エネ100%電力化を支えるベースロード電源となる本市のごみ処理工場を写真ベースで紹介したページであり、ごみ処理工場での処理プロセスなどを学ぶことができるものとして作成した。②〜⑤は、ArcGIS Onlineのアプリを利用して作成した。再エネ100%電力に興味を持つ市内外の民間企業や北九州都市圏域以外の自治体等からの問い合わせが増えた。今後、導入拡大が期待される。活用事例見えない再エネ100%電力の効果を地図を使って可視化!〜北九州都市圏域の脱炭素社会に向けた新たな挑戦〜
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