Case Studies Vol.20各設備に関する情報へのアクセスプロジェクト内の信号機やガードレールなどの設備> 国土計画 > 道路■課題解決手法■効果■今後の展望・ 拡張性と柔軟性ArcGISは拡張性が高く、さまざまなビジネこれらの理由から、CTDOTはArcGISをCTDOTでは、約700の進行中のプロジェクトを管理しており、そのうち約150が建設フェーズに進んでいる。プロジェクトの資産情報から許可申請などのドキュメントの各種データはArcGISとというデータ統合システムで管理している。・ データリポジトリの整理CTDOTのプロジェクトのデータは、MicrosoftSharePoint(以下、SharePoint)によってCOMPASSを構成するATLASと呼ばれるArcGISベースのシステムは、各種プロジェクトと各種データの関連性を整理・管理することで、SharePointに格納されたデータにマップ上から直感的にアクセスし利用可・ データの格納COMPASSには約1万のプロジェクトデータが管理されている。1920年代の計画情クセスできるようになった。プロジェクト情報の迅速な取得:COMPASSスニーズやプロジェクト要件に合わせた連携とカスタマイズが可能である。選択し、インフラプロジェクトの計画と実施において効率的なデータ管理とプロセスの改善に取り組んだ。Microsoft製品で構築されたCOMPASS整理され、ArcGIS Experience Builderで構築されたアプリを通じて、プロジェクトの場所や周辺状況の可視化・空間分析が行われる。能なインターフェイスを用意している。報や、100年以上前の橋の情報も含まれている。これらの情報は5年かけてデジタル化され、COMPASSに統合され、簡単にアの利用者は、プロジェクト開発者、設計・サポートエンジニア、プランナー、設備管理担当など多岐にわたる。利用者ごとに適切に権限管理され、プロジェクトの詳細な資料や設計、位置、現在の活動状況の情報を迅速に取得できる。適切な権限を持つユーザーは、ArcGISとSharePointを通じて、プロジェクトの詳細、場所に関わる情報、現在の活動状況への迅速なアクセスと利用が可能になった。この取り組みにおける主な成果として、効率的なデータ管理:過去および現在のプロジェクトデータが一元化され、それらのデータへのアクセスのインターフェイスが整備されたことで、CTDOT内の関係者やコンサルタント、自治体、計画機関が効率的なデータ活用と情報共有が可能となった。コスト削減:COMPASSの導入により、必要なデータの検索やデータを使用するための時間が大幅に削減された。また、インフラの運用・維持に関する資産管理が最適化され過剰なコストの削減に寄与した。プロジェクトデータの再利用:プロジェクト開発者、設計エンジニア、計画者などが必要な過去の情報を一つのアプリケーションで簡単に取得できるようになったため、以前に比べて情報収集の労力が大幅に削減された。これらの成果により、インフラプロジェクトの計画と実施において大きな進歩を遂げた。CTDOTは、COMPASSのさらなる機能拡張を計画している。COMPASSを通じてデジタル変革を進めることで、効率的で持続可能なインフラ管理に貢献できることを期待している。インフラ事業の計画から実施までのあらゆる情報への直感的なアクセスの実現で生産性を向上活用事例
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