自治体における地図の活用事例集
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プラットフォームCase Studies Vol.16https://www.town.kawara.fukuoka.jp/s008/kanko/080/070/20171024215306.html■ArcGIS導入の経緯■課題■概要PROFILE福岡県田川郡香春町大字高野994付加できるようになった総務課 電算係係長 日隈 康介 氏(右)松本 智樹 氏(左)組織名:福岡県香春町住所:〒822-1492問合せ先:総務課 電算係電話番号:0947-32-2511URL:https://www.town.kawara.fukuoka.jp/使用製品ArcGIS自治体サイトライセンス地域情報ポータルサイト「G-motty」URL:http://www.g-motty.net/menu/課題・世帯位置情報の整備・要配慮者情報の登録作業負担導入効果・世帯位置情報更新業務の効率化・大量の台帳情報を簡単にGISの属性として香春町と香春岳・ 住民の世帯位置情報の整備と部署横断的な利活用・ Microsoft Officeとの連動による統合型GISの課題解決福岡県北東部に位置する香春町(かわらまち)は古くは風土記や万葉集、大宰府管内誌、さらには小倉日記や炭坑節、そして青春の門など、歴史や文学、紀行等に多く登場している。また、香春の地は大宰府と奈良を結ぶ“大宰府官道”「田河道」の時代より変わらず、現在も国道201号線と322号線のクロスする交通の要となる土地である。香春町では2013年(平成25年)度からArcGISの導入を始め、これまではアナログで管理してきた台帳情報の電子化(GIS管理)を進めてきた。さらなるGISの利活用を進める中で、住民の世帯位置情報を正確に把握することで効果的な政策支援ツールとして利用できるだろうと考えた。まずは直近の課題である災害時要配慮ArcGISプラットフォームの特長ArcGISプラットフォームの特長※ 電算係ご担当者作成の「香春町の紹介」ストーリーマップがご覧いただけます。者の適正な支援政策作成の為に利用することとなった。香春町はKRIPP(北九州地域電子自治体推進協議会)に参画しており、その中でも共同利用GISの立ち上げを計画していた北九州市をはじめとする自治体グループに参画することになった。その際、KRIPPは共同利用GISツールとしてArcGISの採用を決定し、ライセンス数を気にせず定額で自由に使用できる「ArcGIS自治体サイトライセンス」を採用した。香春町では、昨今の西日本で頻繁に発生している集中豪雨などによる災害時に要配慮者を支援するため、要配慮者の正確な世帯位置情報の把握が急務となっていた。併せて、要配慮者として登録するためのアンケートの回答内容をGISの属性情報として入力する必要があった。しかし、従来の台帳システムのような入力フォームを用意するには別途開発をする必要があった。また業務特化型のGISを導入することも検討したが、担当職員の作業負担が軽減される代わりに大きなコストがかかると予想され、昨今の予算削減の流れの中では導入することは出来なかった。ArcGISが可能にした 世帯位置情報とMicrosoft Officeとの連携福岡県 香春町

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