Case Studies Vol.21 5図2 瀬戸内海の水環境に関する気候変動影響予測情報> 資源管理 > 環境■課題解決手法■効果■今後の展望https://adaptation-platform.nies.go.jp/ArcGIS Online上で気象庁から提供を受マップ画面(図1)では、気象観測データをし、気象に関する各種指標の経年変化をンロードすることができる。https://adaptation-platform.nies.go.jp/ArcGIS StoryMaps上に、Webマップやダッシュボードなどを埋め込むアプリを開どの将来の変化について、ラフで可視化され、専門家できるようになっている。①気象観測データ閲覧ツールmap/amedas_info.htmlけた気象観測データの可視化ツールを構築し、A-PLATで公開した。地図上で表示することができる。またグラフ画面では、最大3か所の観測所を選択グラフで表示させた。いずれの画面でも、数値データやマップ・グラフの画像をダウ② 瀬戸内海の水環境に関する気候変動影響予測情報map/setosea.html発し、閉鎖性海域の水環境を対象とした気候変動の影響予測に関する研究成果を紹介している(図2)。瀬戸内海の表層と底層における水温や塩分、水質指標な平面マップや湾灘ごとのグ以外でも視覚的な理解が③地域での情報収集・共有・発信のためのアプリ構築手順書https://adaptation-platform.nies.go.jp/local/communication/collaboration/webgis.html地域気候変動適応センターからのニーズを基に、気候変動適応に係る情報収集・共有・発信を行う際に活用できるArcGIS Onlineアプリの操作手順書を作成し、A-PLAT上で公開している。目的に応じてアプリの選択・手順書の閲覧ができるようになっており、さらにそのアプリを活用した各地域の事例もカテゴリー別に掲載した。気象観測データ閲覧ツール(①)は、各地域における気象観測データの長期変化に係る分析や、講演資料作成などに活用されている。瀬戸内海の水環境に関する気候変動影響予測情報(②)は、当該地域でデータが活用され、施策検討の科学的根拠となっている。また、各地域で気候変動影響や適応に関連した情報収集・共有・発信を行うにあたり、CCCAが構築を支援、および作成した手順書(③)によって実際にアプリが構築され運用されている。<各地域の活用事例>山口県 やまぐち気候変動適応情報プラットフォームhttps://yplat-ylccac.hub.arcgis.com/福岡県 どうなる?ふくおかの気温https://experience.arcgis.com/experience/fbd0af0fb27849bfbf6b36ba46b8aaf3大分県 藻場アプリhttps://occac.jp/news/1768/ これまでCCCAが行ってきた活動から、学術研究の成果の科学的知見を政策決定者などに発信するためにArcGIS Onlineを活用した可視化ツールは非常に有用であることがわかった。今後も発信の工夫や高度化を行い、地域における活動などでの利活用の促進をしたい。また他分野との連携も強化し、分野間のシナジーや、新たな取り組みへの発展に繋げていきたい。科学的知見をGISでわかりやすく可視化し理解を促進活用事例
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