自治体における地図の活用事例集
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Case Studies Vol.21 9ホームページの下部左側には、最近の紅海での貿易の混乱が強調されている ※2024年(令和6年)11月時点気候シナリオマップ:このマップは、さまざまな気候災害による物理的インフラへの年間予想損害額(米ドル/年)で表した、港湾に対する現在の気候リスクを示しているPortWatchプラットフォームのホームページ地球儀はPortWatchが追跡している港湾と絞り込み地点を表示し、> 危機管理 > 海洋■今後の展望ぐに把握したり、情報が不足しているとこPortWatchは、海事貿易のデータを提供にとってより詳細な貿易分析を可能にしてるヴェルシュール氏は、「ArcGISによって、まざまなデータに触れ、作業することが可うになった」と述べている。済学者や企業の経営者、ジャーナリスト、海事専門家、港湾当局、政策立案者などは、PortWatchを使って、経済の動きをすろを補ったり、港湾や海上で起こる人為的災害や自然災害による経済の不安定な兆候を見つけたりできるようになった。することで、貿易の影響を大きく受ける国いる。オックスフォード大学の研究者であ一般の人々が私たちの研究成果であるさ能になり、科学が一般の人々の手に届くよIMFは、PortWatchを貿易の混乱に対して幅広く利用されるリソースにすることを目指している。「最近の紅海での危機が、気候変動や自然災害を超えた貿易の混乱へと進行する事態において、PortWatchが重要な情報源になり得ることを示唆している」と、IMFの経済学者であるケプケ氏は語る。リアルタイム港湾データプラットフォームで貿易の混乱を防ぐ活用事例

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