Case Studies Vol.19■効果■今後の展望診療・検査医療機関アプリ(PC版)医療機関絞り込みからワンタップコールして受診予約する画面遷移(モバイル版)> 危機管理 > 新型コロナ対応(当時)すべての診療所・検査医療機関1ヶ月後の2022年3月11日に、「診療・検東京都医師会の協力の下、約4,200機関のデータ準備を行った結果、着手から約査医療機関マップ」を公開することができ、東京都の小池知事による記者発表も行われた。利用者は、PCもしくはGPS機能がついたスマートフォンから現在地や住所検索機能で場所を特定し、曜日(平日/土日祝)や受診したい時間帯(午前/午後)、PCR・抗原定量・定性などの検査方法、または小児・妊婦といった診療対象者などの検索条件から受診可能な機関の絞り込みを行うことができる。新型コロナウイルスの感染者数は日々変化していくため、利用者が便利で快適な操作で医療機関の検索を行えるようにするだけでなく、医療体制のひっ迫度合いに応じた情報更新の必要もある。診療・検査医療機関の情報は、かかりつけ患者のみの受付とするか否かや、受付診療時間の変更などの更新も行われている。定期的にアプリに情報が反映され、東京都のオープンデータサイトにも都度更新・公開されているため、2次利用も可能だ。現在も、オンライン診療対応可否などの検索条件の追加や、お盆・年末年始などの特別期間における表示変更対応など、公開後においても迅速かつ柔軟に変更対応を行っており、利用者目線に立った情報発信を実現している。「一般的なシステム開発と違って、設定ベースで容易に機能追加や項目・表示変更などができます。それがArcGIS Onlineを採用した大きなメリットの一つです」と担当の櫻井氏は語った。現在、東京都福祉保健局では、「診療・検査医療機関マップ」と同様の仕組みで、コロナ発症後の後遺症に苦しむ方向けに、診療科目や症状で受診機関を絞り込むことができる「後遺症対応医療機関マップ」も公開している。今後は、医療機関に限らず、さまざまな福祉保健局に関係する施設案内などにも利用できるのではと期待を寄せている。※ 本事例の内容は、執筆時の2022年10月時点の内容です。活用事例ArcGIS Onlineを利用し、PCやスマートフォンから直感的な操作で受診可能先の検索・予約ができるマップを公開
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