プラットフォームCase Studies Vol.17■概要■課題■ArcGIS採用の理由PROFILEindex.html沖ノ島宗像市防災企画課の皆さん組織名:福岡県宗像市住所:〒811-3492 福岡県宗像市東郷1-1-1問合せ先:防災企画課電話番号:0940-36-5050FAX番号:0940-37-1242宗像市HPhttps://www.city.munakata.lg.jp/宗像市防災HPhttps://www.city.munakata.lg.jp/bosai/使用製品ArcGIS DesktopArcGIS Online課題 ・災害時の情報共有・既存GISの汎用性・災害時の市民への情報発信導入効果 ・リアルタイムな情報共有の実現・GISアプリの内製・整備・市民への災害時の情報発信・ 関係組織との横断的な情報共有がリアルタイムで可能に・ 状況に応じた複数アプリの連動宗像市は北九州市と福岡市の両政令指定都市の中間に位置し、市内を東西に横断するJR鹿児島本線、国道3号および国道495号により二大都市への交通アクセスが充実しているため、住宅団地や大学、大型商業施設などが相次いで進出している。「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が、ユネスコの世界遺産条約に基づき、世界遺産に登録されたことで知られている (登録日:2017年(平成29年)7月12日)。同市は2019年度(令和元年度)にArcGIS DesktopおよびArcGIS Onlineを導入し、防災情報発信のプラットフォームを構築した。ESRIジャパンによる数回の操作トレーニングを受けた後に、災害時に被害調査を行う現地調査アプリ、および関係者や住民向けに情報公開を行うWebアプリを職員自ら構築した。ArcGISは拡張性が高く、さまざまな災害や業務へ展開できるため、高い費用対効果を得ることができた。ArcGISプラットフォームの特長ArcGISプラットフォームの特長ArcGIS導入前の平成30年7月豪雨時、市内においても道路冠水や土砂崩れによる通行止めが発生し、庁内や関係機関 (市役所、消防署、警察、県土整備事務所等)との対応状況の共有や、市内の被害状況および避難所情報の把握、住民からの多数の問い合わせ対応などに苦慮した。その際、課題として挙がったのは、庁内の各課や関係機関がどういった情報を持っていて、どのような動きをしているのかといった情報が共有できる体制づくりと、住民に避難所の状況など必要な情報を視覚的に分かり易く配信できる仕組みづくりだった。そのような折、北九州市が主催する近隣の自治体を集めた「GIS広域勉強会」に宗像市の担当者が参加し、その際にESRIジャパンの製品説明や直方市が災害時にArcGISを活用した事例を聞き、宗像市でも利用できるのではないかと考えた。その後、GISコミュニティフォーラム in 九州の自治体向けセッションで行われていたArcGIS Onlineのハンズオンセミナーに参加した。実際に自らWebアプリを作成する体験をしたことで、導入・運用イメージを持つことができ、ArcGIS Onlineの導入に踏み切った。導入の決め手となった理由の1つは、「職員が自らWebアプリを構築できる」という点だ。すでにGISは導入されていたが、カスタマイズできる公開型のGISは導入されていArcGIS Onlineを活用した組織横断的な情報共有プラットフォーム福岡県 宗像市
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