PROFILE18 Case Studies Vol.21問合せ先:都市整備局 総務課電話番号:093-582-2984FAX番号:093-582-2244Email:seibi-soumu@city.kitakyushu.lg.jpArcGIS OnlineArcGIS Survey123ArcGIS Experience Builder・正確な通報情報の把握が困難・電話での通報受付時間の制約導入効果・市民の通報の手間および担当職員の窓口業・正確な通報情報の収集・可視化北九州市役所 本庁舎組織名:北九州市住所:〒803-8501福岡県北九州市小倉北区城内1-1使用製品課題務の負担軽減道路損傷箇所■概要■課題■ArcGIS活用の経緯■課題解決手法自治体が道路や河川、公園などのインフラ施設を維持管理していくうえで、市民の皆様からいただく損傷に関する通報は重要な情報源となっている。北九州市では、市民の皆様から正確な損傷箇所の位置や、損傷状況等を通報していただけるよう、地理情報システム(GIS)を活用した市民通報システムを構築し、2023年(令和5年)10月より運用を始めた。このシステムは、GISを活用することで損傷箇所や損傷状況等の通報情報を俯瞰的に可視化できることから、業務のDX化を含めたインフラ施設の効率的な維持管理を支援するツールとして活用している。本市では、定期的な点検や巡回パトロールにて現場確認を行うとともに、市民の皆様から通報いただいた損傷箇所の情報をもとに補修工事等の対応を行うなど、インフラ施設の適切な維持管理に努めてきた。通報は電話でいただくことが多いが、「通報する方に損傷箇所や状況を説明するのに手間をおかけする」「通報を受ける市側としても、場所や状況の特定が難しいこともあり、現場確認を行う必要がある」といった課題があった。本市では2013年度(平成25年度)からESRIジャパンとライセンス包括契約(サイトライセンス契約)を締結しており、庁内での情報共有から、住民の皆様への情報公開まで積極的にArcGISを活用しており、今回の市民通報システムについてもArcGISの活用を検討した。他の都市でも類似のシステムを用いたオンライン通報システムが導入されているが、利用者が事前に専用アプリを利用端末にダウンロードしておく必要があるものが多い。一方、本市では、より手軽に市民の皆様に通報していただけるよう、Webブラウザー上で通報できるArcGIS Survey123でシステムを構築した。また、クラウド型GISであるArcGIS Onlineは、ノーコードで業務アプリが構築できることから、アジャイル的に本市独自のシステムを構築できる点もArcGISの選定理由の一つであった。今回、ArcGIS Onlineを利用して主に以下のアプリを構築した。① KitaQ市民レポート(通報システム)② 管理用マップ③ 補修指示書 出力機能①KitaQ市民レポート(通報システム)ArcGIS Onlineに付属するArcGISSurvey123を利用して、市民の皆様が現場から道路・公園・河川の損傷情報を容易に通報いただけるシステムを構築した。通報者が位置情報および写真を添付して送信することで、リアルタイムに情報を収集できる仕組みとなっている。(北九州市公式LINEおよび北九州市ホームページからアクセス可)GISを活用したインフラ損傷通報システム「KitaQ市民レポート」の導入北九州市 都市整備局
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