自治体における地図の活用事例集
12/90

PROFILE22 Case Studies Vol.21電話番号:03-3581-3351(代表)ArcGIS EnterpriseArcGIS HubArcGIS Managed Cloud Service・複数のGISシステム運用整備・管理・GISデータの利活用と業務効率化導入効果・職員のGIS利用促進・オープンデータ普及推進組織名:環境省大臣官房総務課環境情報室住所:〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2中央合同庁舎5号館使用製品課題個別GISをGIS統合基盤に集約させ、共通基盤の運用を目指す■概要■GIS統合基盤システムの目的と取り組みの背景運用・保守費用の削減政府による情報システム運用費用削減の指針の下、環境省でも情報システムの運用・保守費用の削減に向けてさまざまな取り組みが行われている。部局がそれぞれに構築した複数のGISシステムを一つのGIS基盤に可能な限り統合するとともに、統合が困難なものについてもデータ連携などにより、地理データおよび機能の重複整備や重複管理を解消し、各システムの整備・運用に係る投資と管理コストを低減できる。職員のGIS利活用促進、業務効率化、行政サービスの向上GISデータを横断的に利活用できるシステムを構築することで、どこの部局・地方環境事務所でも共通のデータが利用可能となり、職員間のデータ利活用が進む。システムが共通のユーザーインターフェイス、機能となればデータの収集・分析や利用フローが整備され、職員の業務効率化につながり、行政サービスの向上が期待できる。また、システムが統一されることでGIS活用のための組織体制も整備され、職員のGISスキルやノウハウの蓄積も促進される。デジタル化の急速な進展・高度化が進む中、知恵・価値・競争力の源泉であるデータ利活用の重要性が認識されている。環境省は地球上のさまざまな環境事象を取り扱う行政機関であり、それゆえに省内で取り扱う環境関連情報の大半は、地図上の何らかの位置に紐づけることが可能である。環境事象の捕捉に始まり、課題の設定、施策の検討、関係者および国民への情報共有や利活用をデジタルの地図上で実施することは、極めて有効な手段である。今回ArcGISを使用して開発されたGIS統合基盤システムは、省内の地理情報システム (GIS)を集中管理することで、コスト削減と効率的な業務遂行の実現を目指している。また、データ作成・共有を進めることによりデータの利活用の推進とオープン化への基盤を構築する。さらに、データ管理を改善し、職員によるGISの活用を促進することで迅速かつ正確な意思決定の支援にも繋がる。また、公開可能なデータは「環境ジオポータル」を通じて一般利用者に提供し、地理情報を含む多様な環境データの有効活用を促進している。GIS統合基盤システムで業務の全体最適化を目指す環境省大臣官房総務課環境情報室

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る