ArcGIS 事例集 Vol.17
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Case Studies Vol.1741トップ画面タブレット共通基盤ライブラリのイメージ画面イメージ> ビジネス > 道路■課題解決手法■効果■今後の展望するため、将来に渡ってハードウェアやOSなどの環境変化に対応できることや既存のデータベースシステムとも連携できる柔軟性・拡張性も必要とされる。ており、これまでもNEXCOエンジニアリング九州で開発・利用してきた現場業務支援ツール(eQ野帳)にて採用された実績の報対応の核として選定された。本システムは次のような方向性をもって開発されている。用可能な仕組みとするためのタブレット共通基盤の整備・ 様々な業務シーンを想定したデザインコンセプトと、視認性・操作性が高く安心感のあるシステムを目指した画面設計ルール本システムは、地図や位置情報と連動した各種機能がタブレット上で利用できるアプ各種データベースを管理する外部システムバーから構成される。現場利用されるアプリ基盤はArcGIS て、位置情報付きの写真を撮影するカメラ機能、指定したエリアに入るとメッセージを表示するアラート機能、目的地の位置を図面上で指し示すナビゲーション機能、橋梁名等の道路構造物といった目標物を絞ような仕組みが求められる。また、システムは様々な現場業務を対象とこれらの要件を基本的な機能として満たしあるArcGISが本システムにおける地理情・ グループ各社が今後のアプリ開発に利リ基盤と、図面管理や点検補修といったと連携するためのタブレット共通基盤サーRuntimeで構築した。基本的な機能としり込み検索できる地図検索機能などを備える。タブレット共通基盤サーバーはArcGIS Enterpriseを利用した。既存の図面管理システムなど外部データベースから業務に必要なデータを取り出し、タブレットPCに取り込むための機能など、ポータルとして必要な各種の機能を備えている。本システムは2020年(令和2年)10月より試行導入を始めた。グループ会社全体で利用できる基本機能と、各業務に特化して現場業務を支援する業務専用アプリ機能が搭載されている。期待される導入効果は、次のようなものが考えられる。・ 事前準備なしで直ちに現場へ行くことができる・ 現地までのスムーズな誘導と点検モレ防止・ 管理用平面図上に自己位置を表示させることによる、現場記録ミスの防止・ 写真整理等の内業が効率化されることによる、報告の迅速化今後はニーズの大きな業務から順次、共通基盤上で動作する個別業務向けのアプリ開発を行っていく。今後の開発ターゲットとなっている業務は次の通りである。・ 監督業務・ 保全点検・ 維持作業・ 交通管理また、タブレット共通基盤サーバーについても、日常点検などのデータや写真情報から帳票を作成する帳票出力機能などの機能追加や、システム連携機能の拡充が実施される予定となっている。「現場へはこれ1台」持ち出せば業務が行えるプロフェッショナルツールの構築活用事例

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