Case Studies Vol.17 40PROFILEPROFILE高速道路を維持する様々な現場業務組織名:西日本高速道路株式会社住所:〒530-0003 大阪市北区堂島1-6-20組織名:西日本高速道路エンジニアリング 関西株式会社住所:〒567-0032 大阪府茨木市西駅前町5-26組織名:西日本高速道路エンジニアリング 九州株式会社住所:〒810-0073 福岡市中央区舞鶴1-2-22問合せ先: 事業推進本部電話番号:092-285-1669使用製品ArcGIS RuntimeArcGIS Enterprise課題・グループ会社ごとに独立した現場システムと・業務単位で異なる動作環境と機材・既存の設備や点検データベースとの連携が導入効果・グループの各社が今後のアプリ開発に利用技術開発部 技術開発課 東 氏・北原 氏アプリが存在不完全可能な共通基盤を開発■概要■課題■ArcGIS活用の経緯西日本高速道路株式会社(以下、NEXCO西日本)は近畿から沖縄まで西日本エリアを事業範囲とし、27社のグループ会社と共に生活・経済活動に欠かせない重要インフラである高速道路の機能・サービスを間断なく提供している。NEXCO西日本は高速道路インフラを支えるための保全点検や補修・清掃など維持作業の生産性を向上させるための現場業務支援ツールとなるタブレットシステムを開発した。本システムの開発に当たってはNEXCO西日本グループ会社の西日本高速道路エンジニアリング関西株式会社と、西日本高速道路エンジニアリング九州株式会社(以下、NEXCOエンジニアリング九州)が共同で開発した。NEXCO西日本は3,500km以上に及ぶ高速道路を維持・管理の対象としており、管理用の平面図の整備や橋梁・トンネル等の道路構造物の情報についてはデータベース化を行っている。また基本点検、詳細点検といった点検情報や補修工事のような工事履歴情報など高速道路を維持するための日々の業務内容についてもデータベース化し管理をしてきた。しかし、グループ会社ごとに独立した現場システムやアプリが存在し、業務単位で動作環境や機材が異なることで、既存の設備や点検データベースとの連携が不完全といった課題が想定された。そこで道路事業に関わるNEXCO西日本グループ全体で利用可能な統一的な現場ツールの開発が求められた。NEXCO西日本は、自社で利用するタブレットシステムの開発に合わせて、グループ会社の各種業務にも対応できる現場業務の革新ツールとして本システムの開発をスタートした。多様な現場業務に対応できるツールには、位置図や平面図といった現場図面(地図)の確認や、距離標(キロポスト)によって管理される各種データの図面上への展開と地図上での重ね合わせといったGIS特有の機能が求められることが多い。蓄積された現場業務の結果(データベース)は、災害時などの突発的な対応や他業務での利用に柔軟かつ簡便に対応できる西日本高速道路株式会社西日本高速道路エンジニアリング関西株式会社西日本高速道路エンジニアリング九州株式会社NEXCO西日本タブレットシステムの開発
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