Case Studies Vol.1737環境情報とGIS、BIM/CIMの連携> ビジネス > 環境・建設■課題解決への取り組み■効果■今後の展望(セカンダリ)の価格が異なり、2本目以降リの価格で購入・保守をしているライセン2018年(平成30年)、上述の3つの課題をある垂氏は、まず各部署で所有しているライセンスを調査してその全容を把握したArcGIS Desktopの保守費用に関しては、イマリとセカンダリ)を把握したうえで、保ジャパンの営業担当が支援を行った。イセンス配置の最適化ができるようになっくなり、効果的に情報共有を行えるようにが安価な設定になっている。複数の部署で部署単位に購入していたため、プライマスが多くあった。解決するため、複数部署で分散して行っていたArcGISライセンスの管理や購入手続きを、一番多くArcGISを使用している部署で一括して行うことにした。担当者で上で各課題への対処を行った。休眠しているライセンスについては、ライセンスを必要としている別の部署への移管を行った。所有しているライセンスの購入種別(プラ守対象となる種別の組み合わせを調整した。状況把握や調整にあたっては、ESRI約30の部署毎に行っていたArcGISライセンスの管理や購入手続き業務を、1つの部署に一本化したことによって、重複した業務の無駄が無くなり、手続きに係る労力や時間を大幅に削減することができた。また、部署毎の所有ライセンスの全容を把握したことで、ライセンスの効率的な管理や活用ができるようになった。例えば、休眠しているライセンスの他部署への適用によるラたり、社内向け講習会の企画を立てやすなった。さらに、ArcGIS Desktopのライセンスの保守対象種別の組み合わせを調整することで、保守費用を大幅に(対応初年度は100万円以上)削減することができ、この費用をエクステンション製品の購入に回すことができた。ライセンスの有効活用というテーマでは、ArcGIS Desktopに付属するArcGIS Pro(ArcGIS Desktopの最新アプリ)の効果もあげられる。2020年(令和2年)3月以降の新型コロナウイルス感染拡大の影響で在宅勤務が多くなったことにより、マシンを固定せずにライセンスを利用できるArcGIS Proが注目されることになった(ArcGIS Proのライセンスは指定ユーザーライセンスであり、ユーザーがサインインすることで利用できる)。ArcGIS Proについては、使い勝手が良いこと、処理速度が速いこと、エクステンション製品のライセンスの割り当てが柔軟にできる点などが評価されており、利用者が増えてきている。また、標準で3D表現も可能なことから、環境情報の3次元表示による「見える化」が可能になり「気づき」を得ることができた。さらにAutodesk社のBIM/CIM製品と連携して独自の河川CIMモデルを作成するなど新たな技術を取得することができた。今後は、ArcGISの標準機能に加えてエクステンション製品(Spatial Analystなど)を組み合わせて利用することで、より幅広い業務への対応や、画像分類・ラスター解析による適地分析など、高度な解析業務での活用をより多くの社員が実践できるような環境づくりを目指している。また標準機能からエクステンションまで、レベルに応じた社内向け講習会を実施することで、社内への情報共有のさらなる促進を目指していく。ArcGISライセンスの管理を一元化することでライセンスの最適化、手続きの省力化、コスト削減を図り、GISの利用を促進活用事例
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