Case Studies Vol.1727周辺の野生動物の出没・目撃情報マップ野生動物情報マップ(PC版)> 安心・安全 > 野生生物■課題解決手法■効果■今後の展望野生動物情報マップの任意の地点から半径最大10km範囲の出没情報の検索機能、目撃や人身被害の種別によるシンボル設定、スマホ対応なついては、作物等へ被害をもたらすことかシシを追加した。目撃地点を示すシンボルは獣種毎に切り替え、さらに住民への注意喚起のため、直近2週間の目撃情報は立つシンボルに切り替える工夫を行った。報は旧マップからKML形式で出力した野生動物情報投稿アプリ住民から目撃情報を投稿してもらう際の入力項目については関係者で検討を重ねた。これまでの目撃情報の報告書には数多くの項目があるが、住民に投稿してもら低限まで絞り込んだ。最終的な目撃情報の入力項目は以下の通りとなった。・ 獣種(*)・ 個体の大きさ(成獣・幼獣)・ 頭数・ 目撃の状況・ 写真など(*)は必須項目投稿された情報に誤った情報があった場合は、自然保護課職員が適宜削除している。野生動物の目撃情報を投稿する「野生動物情報投稿アプリ」と新たな「秋田県野生動物情報マップ」は、2020年 (令和2年) 4月より正式に公開された。ArcGIS Onlineの導入初年度に当たる2018年(平成30年)には、住所や地図上どを取り入れた。また目撃対象の獣種にら、ツキノワグマ以外にもニホンジカとイノシンボルに赤枠を追加、人身被害はより目また、2017年までに蓄積してきた目撃情ファイルをArcGIS Onlineにインポートすることで、すぐに表示することができた。うには負担が大きいため、項目を必要最・ 種別(*)・ 場所(地図で指定)(*)・ 日時(*)「野生動物情報投稿アプリ」の公開後には、住民への周知のため秋田県庁のホームページや自然保護課が関連するイベントでのチラシ配布や、各メディアへの情報提供を行い、地元の新聞やニュースでも新たなクマ対策の取り組みとして紹介された。住民以外にも、隣県から今回の取り組みについての問い合わせもあった。2020年10月31日現在、目撃情報は秋田県警察本部に報告のあった約880件に加えて、アプリ経由の投稿が約200件あった。その中には写真を添付した報告や、これまで報告が少なかった地域からの投稿も見受けられた。マップについても年々住民への認知度が高まり、自然保護課へ自分の目撃情報もマップに掲載してほしいとの問い合わせもあった。自然保護課では、クマの出没に対する注意喚起として秋田県野生動物情報マップで目撃情報の見える化をしてきたが、これまでに蓄積してきた情報を活用し、ヒトとクマが遭遇する頻度を減らし適切な距離を取るための方策を検討していく。次の取り組みとして新たにクマの出没地点の環境やその分布に関する分析を開始する予定である。この分析によりクマの市街地出没までの移動経路を把握し、クマが市街地へ入り込まないような対策につなげて行きたいと考えている。住民の安全安心な生活のためツキノワグマなどの野生動物の出没情報の公開にArcGIS Onlineを活用活用事例
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