ArcGIS 事例集 Vol.18
45/48

Case Studies Vol.1845図2 地図表示画面図3 通信経路の可視化図4 通信エリアの可視化図5 高解像度衛星写真の活用> 公益サービス > 電力■課題解決手法■効果■今後の展望クト全体のコスト低減が期待できたことから、ArcGISを本システムのパッケージに採用することとした。本プロジェクトで構築したスマートメーター通ターや中継器から届く情報を受信・管理する「メーターデータ管理システム(MDMS)」や、さまざまな情報を、一元的に管理・確認できるものとして構築された(図1)。いった設備を地図上に表示し、通信状態等をよう工夫している。(図2)。また、スマートメーターの通信経路や受信信の通信状況の可視化を実現している(図3)。さらに、スマートメーターの通信方式は、スマートメーター同士で通信を中継するマルチホップ方式や、携帯電話回線を用いる方式等いくつかあるが、各通信方式に対応するエリアを可視化することで、適切な通信方式を速やかに判断することが可能となっている(図4)。なお、スマートメーターの通信障害は地形や建築物のような障害物等、周囲の環境により発生することがあるため、本システムでは高解像度な衛星写真もシステムの背景地図に選択できるようにし、周囲の地形や障害物を鮮明に確認できるよう工夫している(図5)。これまで、スマートメーターの保守業務や通信障害時の対応において、当該設備の情報を確認・把握するためには、複数のシステムを参照する必要があったが、本システムの構築により、ワンストップでの情報把握が可能となり、業務の省力化が図られた。また、スマートメーターの通信障害が発生した際には、スマートメーターの通信経路や通信状況、衛星写真を同一の地図画面に表示させることで、机上にて原因予測や対策を事前に検討することが可能となり、保守業務の効率的な運用につながっている。東北電力ネットワークではスマートメーター通信ネットワーク管理システムを導入し、配電設備やスマートメーターの情報を地図上に可視化することにより、設備管理、現場状況把握が従来に比べてやりやすくなったと実感している。こうした、地理情報システムを活用した設備情報の可視化は、電力設備管理に限らず、他の業務の効率化にも期待できるため、今後は、設備設計業務等の利用の拡大を検討していきたい。信ネットワーク管理システムは、スマートメー配電図面・設計書作成システム等、従来であれば複数のシステムを参照する必要のあった本システムでは、スマートメーターや中継器と色別に変化させ、視覚的な把握が容易になる号強度の地図表示にも対応させ、実際の現地スマートメーター通信ネットワーク管理システムの開発活用事例

元のページ  ../index.html#45

このブックを見る