ArcGIS 事例集 Vol.18
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プラットフォームPROFILE44Case Studies Vol.18図1 システム構成東北電力ネットワーク株式会社 社屋問合せ先:配電部(配電管理)主任 高橋 由希 氏電話番号:022-799-6214(ダイヤルイン)ArcGIS GIS ServerArcGIS API for JavaScript・スマートメーター導入に伴う保守業務の負・複数のシステムにまたがった情報の把握導入効果・スマートメーター保守に要する情報のワンス・配電設備や航空写真との重畳により、保守問合せ先:経営管理部電話番号:022-799-5555組織名:東北電力ネットワーク株式会社住所:〒980-8551仙台市青葉区本町1-7-1使用製品課題担増加トップ確認を実現時の状況把握を改善導入パートナー企業組織名:東北インフォメーション・システムズ株式会社住所:〒980-0021仙台市青葉区中央2-9-10・ スマートメーター管理に必要な情報をワンストップで把握東北電力ネットワーク株式会社は、東北6県および新潟県を供給地域とする一般送配電事業者である。同社では、国が定める「エネルギーの仕様の合理化等に関する法律」に基づき、電力需要家へのスマートメーターの設置を進め、2021年10月時点において、全需要家の約78%の自動検針を実現している。スマートメーターの設置が進むに連れて、スマートメーターの通信障害対応など、通信品質を確保するための保守業務の負担は増加することが想定されている。そこで東北電力ネットワークでは、地理情報システムを活用した「スマートメーター通信ネットワーク管理システム」を構築・導入することで、保守業務の効率化を図った。東北電力ネットワークでは、電力需要家向けにスマートメーターの導入・設置を進めており、その設置数は、2023年度(令和5年度)で約700万台を数える見込みであるが、設置数の増加に伴い、スマートメーターの通信障害■概要■課題■ArcGIS活用の経緯ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長対応など、通信品質を確保するための保守業務が新たに発生することから、保守業務を効率化する必要性があった。例えば、通信が不安定な個所をどう改善するべきか検討する際には、通信経路収集率等、関連するシステムから収集した情報をもとに検討することになるが、こうした情報の多くは数値情報であり、実際の通信経路を想像することが難しく、加えて周辺のスマートメーターの通信状況を同時に確認することができないため、検討は非効率に行われていた。そこで東北電力ネットワークでは、スマートメーター位置や、通信計画を示したメッシュ等、設置計画や保守業務に必要な情報を他システムとデータ連係することにより地図上に可視化でき、また必要に応じて表示する情報を容易に登録・削除・更新できるようなシステムを構築することをスコープとして、地理情報システムのパッケージを検討することとなった。検討の結果、複数の候補の中から、大きなカスタマイズを加えることなく、標準機能で業務要件を満たすシステムが構築でき、プロジェGISを活用したスマートメーターの管理効率化東北電力ネットワーク株式会社

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