ArcGIS 事例集 Vol.18
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プラットフォームPROFILE36Case Studies Vol.18ArcGIS ProArcGIS OnlineArcGIS CollectorArcGIS Explorer・システムリプレイスのコスト・オンライン機能が不十分・情報遮断機能導入効果   ・全社的なモバイルでの情報共有・ペーパーレス、いつでもどこでも確認・スピーディな顧客対応鳥取ガス株式会社 社屋導管保安グループ 村田 克彦 氏(右)経営企画グループ 福長 優樹 氏(左)組織名:鳥取ガス株式会社住所: 〒680-0932 鳥取県鳥取市五反田町6問合せ先:経営企画グループ電話番号:0857-28-8833使用製品課題   ・ カスタマイズせずに極力ArcGISの標準機能で構築・ すべての社員がモバイル端末からアクセス可能エネトピアグループは、山陰を活動エリアとした総合エネルギー事業者である。地域の人々に都市ガスやLPガスを安全に、安定的に供給するというコアのガス事業に加え、電気・インターネット通信・宅配水といった生活に根付いたサービス提供を行っている。2018年(平成30年)7月には創立100周年を迎え、新たなブランド「enetopia」として、歴史を刻み始めた。「エネルギーの創出と地域の活性化」、「地域の人々とともに実現する理想郷」といったブランドコンセプトのもと、地域の豊かな暮らしづくりを目指し、たゆまぬ挑戦を続けている。エネトピアグループは、2015年(平成27年)にArcGIS Onlineをプラットフォームとして導入、2019年(令和元年)に日常でのガス導管の維持管理やガス漏れといった保安対応を行う際に必要になるガス導管マッピングシステム(以下、導管マップ)としてArcGIS Proを採用した。対象建物でのガス利用の有無、道路でのガス管埋設状況、その他ガス管の管種、口径といった情報が地図上で視覚的に確認できる。同業他社が採用しているカスタマイズベースの導管システムとは異なり、今回の取り組みは基本的にArcGISの標準機能(一部、カスタマイズした部分はある)を使って導管マップを実現したことが最大の特徴である。ガスの竣工図面はオンラインストレージで管理しており、ArcGISとリンクすることですべての情報が導管マップ内で完結できている。■概要■課題■ArcGIS採用の理由ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長旧導管マップは2002年(平成14年)に導入し、10数年経過していた。保守を更新してはいたものの、故障すれば部品提供がなく修理不可能といった故障リスクが高まっている状況に面していた。何年も前に代替システムの検討を開始し、売り切りの施設管理専用GISも検討したが、リプレイス時の初期費用が高額で比較する製品対象も限定されていた。施設管理専用のGIS製品であるがゆえ拡張性が低く、独自仕様を組み込む為の改修コストが割高な点、また全社員のモバイル活用を推進していく上でオンラインの機能が不十分な点も致命的な問題であった。また、ガス小売全面自由化にともなう導管部門の中立性の担保(情報遮断機能)等も課題としてあり、それらの点を考慮する必要があった。システム選定にあたっては以下の点を重視した。・ サブスクリプション型のクラウドサービスで初期費用、ハード維持管理費用が顧客情報と設備情報を一元化 ArcGIS標準機能で実現した情報プラットフォームエネトピアグループ

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