ArcGIS 事例集 Vol.19
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5Case Studies Vol.19職員の研究発表資料「森林路網図の作成と活用」(左) 「岐阜県におけるヒノキ根株腐朽病の被害実態」(右)マイマイガ発生調査アプリ> 資源管理 > 森林■課題解決手法■効果■今後の展望今後は、「ぎふ森林情報WebMAP」に「作業道開設支援マップ」や「森林資源分布マップ」など、さらに踏み込んだ解析結果を公開する予定だ。また、Survey123の更なる活用を考えており、同研究所片桐氏を中心にマイマイガなどの森林害虫の発生データを収集する活動も計画している。具体的には、自治体の市報や県報などと連携しQRコードを掲載し、市民の投稿によって効率よく収集した情報を地図で公開することで、自治体や市民への注意喚起に役立てていきたいと考えている。他にも、林道の施設管理調査用アプリや、シイタケ栽培の原木に使われるコナラなどの資源量の調査用アプリが現在試験運用中であり、今後は本格運用を予定している。また、ArcGIS Dashboardsの一つの画面で地図やグラフなどを分かりやすく表現できる点に着目し、今後は集計した情報をダッシュボード形式で公開することを考えている。林業作業支援用の地図公開についても、ArcGIS ProとArcGIS Network Analystを利用し、古川氏がオリジナルで作成した路網データの解析結果を公開していきたいと考えている。(以下、Survey123)を積極的に活用している。このように、ArcGIS製品の「使いやすさ」がたり活躍している。これまで作成した紙地図のデータをArcGIS Proで統合し、ArcGIS Onlineの共有機能をンライン上で一般公開を始めた。これによりLiDARデータで得られた各種地形図、過去など各種の地図を表示したり、比較したりすることが可能である。CS立体図や航空写真を3D表示し、縦断面・また、「ぎふ森林情報WebMAP」の公開以外て活用している。「ぎふ森林情報WebMAP」の作成・公開により、都度データ加工を行っていた職員の負担ることでリアルタイムな情報提供も可能となり、成果物の提出工数も削減された。大きく評価され、ArcGISは採用から長きにわ活用した「ぎふ森林情報WebMAP」として、オ誰でも正確な森林の情報を見ることができる環境を整えた。「ぎふ森林情報WebMAP」には以下の2つのマップがある。① 森林管理支援情報マップの航空写真、地質図、中世の山城跡分布図② 3Dマップ面積などの計測ツールが使用できる。に、Survey123を山地災害調査や林道・作業道の被災状況調査などの調査業務においは大きく軽減された。定期的にGISデータをWebへアップロードす各調査業務の情報収集にはSurvey123が活用されており、情報集計・解析業務の効率化に一役買っている。調査地の状況が位置情報と共に分かり、その情報がリアルタイムで集約されることを非常に評価している。岐阜県の森林情報を集約、ArcGIS Onlineを活用した「ぎふ森林情報WebMAP」を公開活用事例

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