ArcGIS 事例集 Vol.19
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4Case Studies Vol.19プラットフォームPROFILE森林管理支援情報MAP収集・集計古川 邦明 氏(左)、 片桐 奈々 氏(右)組織名:岐阜県森林研究所住所:〒501-3714 岐阜県美濃市曽代1128-1問合せ先:0575-33-2585使用製品ArcGIS ProArcGIS OnlineArcGIS Survey123ArcGIS Network AnalystArcGIS 3D AnalystArcGIS Spatial Analyst課題・情報マップのオンライン共有・情報収集のデジタル化導入効果・オンライン公開による即時性の高い情報共有・データ提供に携わる職員の負担軽減・ArcGIS Survey123による効率的な情報の1mDEM3D地形図・ 森林情報をクラウドで管理し、リアルタイムな情報共有・ 山地災害調査や林道・作業道の被災状況調査の業務ツールとして活用岐阜県は、森林が県土の約81%を占める全国的にも有数の森林県であり、古くから木材生産などの林業が盛んな県である。岐阜県森林研究所では、森林・林業に関する公設研究施設として、「健全で豊かな森林づくりと森林資源の利用を通じた活力ある地域社会の創造」を目標に、日々研究を行っている。同研究所では20年近くArcGISを利用しており、調査・研究成果を基に地図を作成しているが、各所へ情報を提供する際に、個別にデータの加工を行っていたため、職員の作業負担が大きかった。そこでArcGIS Onlineを導入し、「ぎふ森林情報WebMAP」としてデータをオンラインで共有することにより、誰でも森林の情報を即座に確認でき、容易な情報提供・二次利用を実現させた。同研究所では、岐阜県林政部等が取得した航空写真やレーザー計測データ(以下、LiDARデータ)などから森林の地図データを作成していたが、市町村などから地図データの提供依頼があった際、その都度職員が■概要■課題■ArcGIS採用の理由ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長CD/DVD等にデータをコピーするなど加工して提供しており、職員の負担が非常に大きかった。また、林道や作業道の地図作成の際には、収集した情報を紙地図のみで表現していた。しかし、紙地図上では解析ができないことや、実際にGISツールに載せた場合にズレが発生することも問題となっていた。ArcGIS採用の理由として「使いやすさ」の点が挙がった。また、外部も含めた森林関係機関に多くのArcGISユーザーがいた点も理由の一つであった。「ArcGISを使っていなかったら、今行っている業務はできていなかった」と古川氏は語る。「技術を維持するためには、専門のスキルを持った職員が使い続ける必要がある。本業ではない中で、ArcGISの使いやすいUIはとても魅力であった」と付け加えた。また、さまざまな解析機能が、簡単なボタン操作だけで呼び出せるようになっていることや、ArcGIS Onlineに付随するアプリ群の種類が豊富で使いやすいと評価した。最近は現地調査アプリのArcGIS Survey123森林情報のリアルタイム共有と調査業務ツールにArcGIS Onlineを活用岐阜県森林研究所

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