Case Studies Vol.1936組織名:Skytec LLCURL:https://www.skytecllc.com/使用製品ArcGIS Image for ArcGIS OnlineArcGIS ProArcGIS Web AppBuilder課題・衛星画像管理・解析方法の効率化・資産管理方法の向上導入効果・画像処理プロセスを短縮・顧客への迅速なレスポンスを実現衛星画像からなる変化検知モデルとドローンによるLiDAR/画像処理製品海外事例PROFILE■概要■課題■ArcGIS採用の理由米国テネシー州チャタヌーガに拠点を置く、地理空間とリモートセンシングのスタートアップ企業スカイテック社は、無人航空システム(UAS)、リモートセンシング、そしてGIS技術を活用し、土地保全の推進に注力している。同社は天然資源の持続可能性を視野に入れ、2019年(令和元年)に重要資源をモニタリングするためのアプリ「Ranger」を、ArcGIS Web AppBuilderを使って開発した。このアプリは、天然資源保護の優先度の高いエリアが縮小や消滅など変化しているかを特定でき、ドローンとプラネット・ラボ社からほぼ毎日送られる衛星画像を使って、契約者の敷地を遠隔監視する。Rangerアプリは、デスクトップとタブレットでの使用に最適化されており、すでに全米で50万エーカー以上を監視している。契約者に適切な情報を提供するには、画像管理・解析で多くのステップを踏まなければならなかった。衛星画像を収集し、ArcGIS Proを使ってモザイク処理をした後、タイルパッケージを生成し、それをタイルサービスにするという長いプロセスだ。小さなスタートアップ企業であるスカイテック社では、大企業のようなサーバーやクラウドなどのインフラリソースが限られているため、新しいインフラモデルを構築する必要があった。同社はIT運用の専門家ではなく、科学者から構成された小規模なチームであるため、効率的な画像管理や共有のためのインフラを一から構築せずに簡単に導入でき、かつ顧客の需要の増加に合わせて拡張できる、新しいクラウドベースのソリューションを模索していた。ArcGIS Image for ArcGIS Online(以下、ArcGIS Image Online)は画像やラスターコレクションのホスティング、分析、ストリーミングを行うためのSaaSである。同社は、顧客が必要とする画像の数量を「すぐに」処理できる、ArcGIS Image Onlineを採用した。同社はラスターデータをテストした際、ラスター関数と呼ばれるリアルタイム画像処理アルゴリズムを活用して、変化のあった資源の箇所を強調するカスタムラスターチェーンの作成に成功した。それはまさに同社が求めていた、変化を強調して検出するために必要な機能であったと最高技術責任者であるアンディ・キャロル氏は述べた。さらに、ArcGIS Image Onlineのセットアップは非常に簡単かつ直感的に操作でき、契約後5~6週間で本稼働させることができた。ArcGIS Image for ArcGIS Onlineで天然資源の迅速なモニタリング スカイテック社
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