ArcGIS 事例集 Vol.19
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Case Studies Vol.1927リアルタイム更新・各指標のランキング表示に対応競技中はのんびりモニタリング> 住民サービス > 地域政策■ArcGIS採用の理由■課題解決手法■効果■今後の展望びによる地域への貢献効果も数値として把握できるようになった。他の事業者への展開現時点でCatsジャパンの課題はほぼ解決に近づいているため、今後はゲームルールへの対応を柔軟にできるようにステップアップできると万全である。また、波及効果として、このシステムがある程度実用的なレベルとなったことで、他のロゲイニング事業者への情報提供も始めている。集計用にアルバイトを5~10人雇う予定であった事業者に体験してもらい使用感を確認した結果、他業者でも本システムを利用することでアルバイト要員を2~3名に減らしても十分に運営できると確信したようだ。大手の事業者でも同様の課題を抱えているため、イベントの経費削減やモニタリングの容易さで高評価が期待できる。総じて、ArcGISの使用感やレビューもいくつか確認したが特に問題となるような意見はなかった。ちずあそびは、まちを楽しく探索しながら、地域を知り、人々の運動不足解消を実現するプログラムである。さらには、お小遣いキャッシュバックの仕組みにより経済的貢献を促し、その過程で生まれる地域の方々や商業店舗の方々とのコミュニティ創出の機会を提供する手段としても一躍買っている。当初はアナログな運営手法で事務的な作業に忙殺されていたが、ArcGISを使用することで、事務作業負担が大幅に軽減された。その結果、イベント当日もより参加チームや地域へ目を向けることができるようになったため、次の展開やアイデアの創出、意見交換などに時間を割くことができ、今後に向けて大きなメリットとなっていると感じる。「今後も、さらに使い勝手が良いシステムへの改良も視野に入れつつ、このシステムが役立つ別の分野も模索していきたい」と考えている。ず、イベント開催による地域への貢献効果を把ちずあそびの事業展開において、北九州市のがきっかけで、一般社団法人G-motty(以下、G-motty)と協力体制を組むこととなった。イベントの運営上抱えていた課題を相談する中で、ArcGISを使うことでほとんどすべての問題を解決できる点に期待し、採用を決めた。以降、G-mottyのサポートを得ながら、仮説と検証、ている大手の他協会においても、未だ人海戦り、人的コストや時間を有効活用するという点においてArcGISを活用することで非常に有益なシステムが実現可能になったと感じている。ずあそび中に利用するチェックポイント登録アプリをSurvey123で作成した。参加者はチェックポイントに到達した際にスマートフォンを使用してQRコードからアプリを起動し、どのチェックポイントを回ったのかを写真と一緒に投稿する。そして運営側は各チームから送信されるデータの程度買い物をしたかの情報が正確にわから握することが困難であった。地域活性の補助としてイベントを開催したこと課題の解決を実践している。ロゲイニングを行っ術かつアナログな手法で対応している状況であ集計作業を効率化させるため、参加チームがちを把握・集計するためにダッシュボードアプリを作成しモニタリングを可能にした。参加者と運営の負担削減Survey123とダッシュボードアプリの組合せにより、「参加チームが今どのチェックポイントにいるのか?」「写真はチェックポイントに間違いないか?」の確認や得点の自動集計、その他確認事項も運営側のパソコンでリアルタイムにチェックできる仕組みを構築できた。参加者はスマートフォンアプリによる写真撮影とチェックポイントの選択結果を送信するだけで済み、運営側は競技時間中に各チームの動きや写真・得点などの確認が行えるようになったため、競技時間中の空き時間を無駄にすることなく、従来の課題を解決することができた。また「お小遣いキャッシュバック」での消費金額もアプリで登録・送信してもらうことで、ちずあそArcGISによるモニタリングがイベント運営を支える縁の下の力持ちに活用事例

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