ArcGIS 事例集 Vol.20
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Case Studies Vol.20「ちかデジ」サービスフロー試掘現場の撮影ダッシュボードの画面15> 安心・安全 > 建設■効果■今後の展望その後、現場の担当者はArcGIS Onlineからデータをダウンロードできる仕組みだ。この仕組みは、ArcGIS Onlineでの管理機能を活用している。そして社内側の管理用アプリでは担当者が投稿したデータの管理と3Dデータを作成する社内システムとの連携を行う。また、担当者はArcGIS Onlineのダッシュボード機能を使用して掘削したデーながら一元管理することができる。説明書なしでユーザーが直感的に操作できるようにユーザーインターフェイスを整えることや、社内システムとArcGIS Onlineの仕組みを連携させる部分を改正にともない、働き方改革が必須となれた「ちかデジ」を使用することで、従来スていた現場の作業が約5分に短縮され、データの整理やスケッチの清書など、現場から戻って1日から2日かかっていた作業「データ」「ユーザー情報」「セキュリティ」タをマップ/写真/表/グラフなどで表現しESRIジャパンと開発しながら進めた。2024年から建設業界では労働基準法のる。そのような背景の中、ArcGISが搭載さケッチや手書きでの入力に約60分かかっも行わずに済むようになった。実際に仕事の効率が50%あがったというユーザーの声もあり、労働時間の削減のために導入する企業が増えている。さらに、政府広報オンラインでも「ちかデジ」の取り組みが紹介され、「ちかデジ」について開催したウェビナーも新聞で取り上げられるなど外部からも大きな注目を浴びている。現在、地下情報の不足によって耐震化や減災事業に遅れが発生している。また、掘削時に集められた地下インフラの配管データや情報がその後使われていないという問題も挙げられている。同社は、「ちかデジ」を通じて、各地で取得している地下状況の点のデータや埋設管の線のデータをArcGIS Onlineに蓄積することで正しい地下の地図を構築していくことを目指している。地上の情報が正確であるように、地下の情報も精緻化・可視化することで耐震化・減災事業を促進し、人の命と暮らしを守っていきたいと、ジオ・サーチメンバーは意気込む。最近では、土木分野にとどまらず、考古学分野においても遺跡の発掘調査時の記録アプリとして活用されるなど、顧客の増加と共に新しい使い方も広がっている。これまでArcGISを活用してきた中で、情報を地図に紐づけることで新しい世界が見えることがわかった。さまざまな課題に対して、同じ地図を眺める人が最適に判断できる地図の力に注目が集まっている。多くの人がGISに集約された情報やその分析結果を可視化することの価値に触れられるよう、同社は「地下の見える化」をこれからも推進していくことを考えている。スマートフォン1つで掘削現場の情報を地図に統合し掘削データを一元管理:建設DXの入口に!活用事例

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