ArcGIS 事例集 Vol.20
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使用製品ArcGIS ProArcGIS OnlineArcGIS Experience Builder Developer Edition課題・洋上風力開発にかかわるデータが散在し、・外国人にも分かるような資料が整備されて導入効果・各種データが揃った分かりやすい洋上風力・問い合わせ対応の大幅な効率化組織名:株式会社東京地図研究社住所:東京都府中市四谷1-45-2電話番号:042-364-9765Email:info-tmr@t-map.co.jpPROFILE組織名:公益財団法人自然エネルギー財団住所: 〒105-0001 問合せ先:https://www.renewable-ei.org/上級研究員 木村 誠一郎 氏東京都港区虎ノ門1-10-5KDX虎ノ門1丁目ビル体系的に揃うサイトがないいないマップの構築導入パートナー企業46自然エネルギー財団(以下、財団)は、自然エネルギー(=再生可能エネルギー)を基盤とする社会の構築、研究、制度構築、提言を行う公益財団法人である。また国内外の組織と連携し、自然エネルギーの認知度向上の広報活動と支援も実施している。自然エネルギーの中でも特に洋上風力発電は日本国土の特徴に適しており、ポテンシャルも高く、重要な資源である。今後、洋上風力発電の導入を加速するためには、国内だけではなく海外の知見も活用する必要があるが、そのための基礎データが整備されていない状況であった。この状況を解決するために財団ではArcGISを活用して「洋上風力開発エリア&送電線マップ」(β版)」(以下、洋上風力マップ)を構築、一般公開した。洋上風力発電の開発は、国土交通省や経済産業省、環境省といった各官庁や自治体、電力会社や事業者など多くの関係者がかかわるプロジェクトである。しかし、さまざまな関係者がかかわるがゆえに情報は個別に公表され、開発中の洋上風力発電の状況についても一元的に分かる資料がない状態であった。このような状況であるために、洋上風力開発に関係する情報が体系的に揃い、かつ海外の人も容易にアクセスできるシステムが求められていた。洋上風力マップを構築するにあたり、複数社のGISの採用を検討した。その中でも、地図上でのラインやポイントのクリックのしやすさといったArcGISの操作性が評価された。また、財団担当者の木村氏が博士論文執筆時にArcMapなどを使っていた経験があり、ArcGISユーザーであったことも後押しとなった。洋上風力マップは開発コストを抑えるためにArcGISのWebアプリ構築ツールであるArcGIS Experience Builderで構築された。レイヤーの表示/非表示は誰にでも分かりやすいようにDeveloper Editionのカスタムウィジェット機能を活用し、チェックボックスでレイヤーをオンオフできるように構築し、GISということを意識せずとも利用者が直感的に操作できるようにした。洋上風力マップの構築にあたっては、カスタムウィジェットの構築やArcGIS Pro2.9からArcGIS Pro3.0へのバージョンアップ対応などで課題があったが、導入パートナー企業の株式会社東京地図研究社のサポートにより無事構築することができた。■概要■課題■ArcGIS採用の理由■課題解決手法ひと目でわかる!日本の洋上風力マップを構築し情報公開公益財団法人自然エネルギー財団

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