ArcGIS 事例集 Vol.20
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プラットフォーム導入効果・各種データの一元管理による効率的な情報・必要なデータの検索・使用までの時間短縮使用製品ArcGIS Experience Builder課題・各種データのデジタル化・データの種類の多さと、格納場所の分散共有の実現PROFILE組織名:米国コネチカット州運輸省COMPASS34米国コネチカット州運輸省(以下、CTDOT)は、EsriのGIS技術とMicrosoft社の製品を組み合わせて、インフラプロジェクトの計画と実施方法の革新に取り組んでいる。この取り組みは、デジタル・デリバリーと呼ばれるインフラ事業での設計と建設プロセスのデジタル化の一環で、プロジェクトデータの管理と情報のライフサイクル全体の効率化を目指している。この中で、BIM for Infrastructure (BIMfi)の概念が採用され、それにより設計や建設時に生成されたデータが運用やメンテナンスでも活用されている。CTDOTは、デジタル変革(DX)としてプロジェクトに関連する橋梁やガードレールなどをはじめとした資産すべての記録をデジタル化し、共通のデータ環境を構築した。これにより、インフラプロジェクトにおいて高い効率性、改善された設計結果、コスト削減が期待されている。これまでのインフラプロジェクトでは、多くの関係機関が関わるため、単一プロジェクトからプロジェクト全体にわたる調査、設計、GIS、建設管理、検査ファイルなどのさまざまなデータを管理する仕組みが独自に作成されることが多かった。そのため、それらのデータを将来のプロジェクトで活用できるようにすることが課題であった。・ データ管理の効率化単一プロジェクトだけでなく、プロジェクト全体にわたるさまざまなデータを履歴付きで管理・格納できるリポジトリを作成し、将来のプロジェクトで再利用できるようにする必要があった。・ デジタル化の遂行設備等の資産に関連する記録をデジタルで統合することが求められた。これには、異なる時代や起源の記録をアクセス可能な形式にまとめる必要があった。ArcGIS製品が採用された主な理由は、以下の3点である。・ データの統合と可視化ArcGISは、異なるソースからの複雑なデータを統合し、マップ上に表示することで、直感的に理解しやすい形で可視化することができる。・ 地理情報システムの強力な機能GISデータの管理、分析、表示のための強力なツールが用意されているため、地理空間データへの深い理解と、その利用を可能にする。海外事例ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長・ インフラプロジェクトにかかわる多様なデータの一元管理・ マップを通じて過去を含むプロジェクトのデータへの容易なアクセスが可能に■概要■課題■ArcGIS採用の理由MicrosoftとArcGISの連携によるインフラ計画戦略米国コネチカット州運輸省

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