ArcGIS 事例集 Vol.21
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● グループ共通の地図基盤Webシステム● PCにインストールするのではなく、既に● ノーコードで開発できること● シンプルなシステムを実現できること● Excelと連携できることPROFILE34Case Studies Vol.21組織名:NEXCO西日本情報テクノロジー株式会社住所:〒530-0003 大阪府大阪市北区堂島2-4-27JRWD堂島タワー19F 問合せ先:道路情報システム事業部URL:https://www.w-nexco-it.co.jp/使用製品ArcGIS EnterpriseArcGIS Dashboards課題・Excelでの管理によるデータの分散化・業務の可視化、共有化・迅速な業務アプリのリリース導入効果・業務の可視化・DX化・アプリの迅速なリリース・主にノーコードで、低コストに開発・利用ルール、運用方法を確立し、グループ各社が自らマップ構築を実現■概要■課題■GIS情報共有マップ採用の理由■課題解決手法NEXCO西日本情報テクノロジー株式会社(以下、NEXCO西日本情報テクノロジー)は、NEXCO西日本グループが利活用している高速道路の業務システムの開発・運用を行っている。ユーザー部門である西日本高速道路株式会社(以下、NEXCO西日本)およびNEXCO西日本グループではGISを導入し、業務活用を進めている。NEXCO西日本グループの業務は、広範囲な高速道路の維持管理を担うことから、道路周辺で発生する事象情報を地図上で可視化することが求められる。また、迅速な情報共有を目指し、業務ポータルサイト「GIS情報共有マップポータル」を構築し、Webアプリを主にノーコード(プログラミングをせずにマウス操作で開発する手法)で開発したGIS情報共有マップを導入した。NEXCO西日本グループでは、道路事業に関するさまざまなデータを保持しているが、Excelによるデータ管理が多いため保持データが散在している。また、現場で発生している情報の見える化や情報共有ツールがなく、NEXCO西日本グループの大きな問題点として改善が求められている。そのため、NEXCO西日本情報テクノロジーではデータを集約し一元管理するとともに、高価なシステム構築ではなく、内製でマップを構築し、NEXCO西日本グループからの要望に迅速に対応するシステム構築が課題となった。NEXCO西日本情報テクノロジーは、NEXCO西日本グループから「静的情報の集約およびマップ化」「ノーコードでの迅速なマップの構築」の要望に沿う、ArcGISでの業務ポータル構築機能およびダッシュボード機能による「GIS情報共有マップ」を採用した。GIS情報共有マップ採用の基準は下記のようなものであった。やタブレットシステムに採用され、高い効果を上げていたこと稼働している地図基盤Webシステムの拡張で対応できることこのようにArcGISで構築するGIS情報共有マップは、高い信頼性と柔軟性を持つことから選定された。NEXCO西日本グループの要望を幅広くヒアリングし、要望については随時受け付けるとともに、NEXCO西日本グループ各社が集うGIS技術検討会などでも議題に挙げた。ヒアリング時間の短縮およびユーザー部署とシステム開発担当者の意思疎通を高めるためのオーダーシートなどの補助ツールの整備も進めた。実装段階ではArcGIS Dashboardsを用いてGIS情報共有マップを開発した。蓄積・情報共有をするデータは、ユーザー部署がシンプルに運用および更新できるようにするため、これまでExcelや個別業務システムに格納されていたデータを、CSVでアップロードする仕組みとした。各業務に対応したGIS情報共有マップが複数リリースできた段階で、ArcGIS Enterprise Sitesを用いて「GIS情報共有マップポータル」を開発した。ArcGIS Enterprise Sitesを用いることで業務ポータ業務のDXを促進するノーコード型業務ポータルサイト「GIS情報共有マップポータル」NEXCO西日本情報テクノロジー株式会社

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