ArcGIS 事例集 Vol.20
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プラットフォーム国土交通省組織名:国土交通省港湾局住所: 〒100-8918 東京都千代田区霞ヶ関2-1-3問合せ先:03-5253-8681使用製品ArcGIS EnterpriseArcGIS ProArcGIS API for PythonArcGIS Maps SDK for JavaScript課題・組織ごとに情報が散在し、データ化されて・情報の入手に時間と手間がかかる導入効果・ArcGISによる一元的な情報提供・活用環境・データ利活用による生産性向上や災害対応いないの整備力の向上32PROFILE始され、2023年度中には重要港湾以上の125港に、2024年(令和6年)度中には全ての地方港湾を含む932港へと対象を拡大する予定である。 ■課題港湾施設は計画、設計、建設工事、点検・補修といった過程を得て運用されているが、過程毎に収集・組み立てられた情報は主体が異なるため散在してしまっている。また、災害時は、早急に復旧し物流機能を回復することが求められている。これら課題解決のため、港湾施設に関する情報のスムーズな連携が必要となっている。今回構築したシステムでは、さまざまな主体が取り扱っているデータを収集し、GIS上で閲覧できるようにすることを目的としている。そのため、異なる形式のデータを連携し一元管理できることが必要である。また、より効率的な施設管理に繋げ、港湾に限らず道路や河日本の貿易量の99%以上を担う海上貨物は港湾にて取り扱われているが、その施設の多くは高度経済成長期に集中的に整備されたことから、今後急速な老朽化が進行することが見込まれている。老朽化が進む港湾施設を安定的に維持することが求められているが、技術者不足や財政上の制約、近年の自然災害の激甚化・頻発化に伴う被害の発生など多くの課題を抱えているのが現状である。そうした課題解決の一助とすべく、国土交通省港湾局(以下、「港湾局」)は、港湾の計画から整備、維持に至る各段階において、国や各港湾管理者といったさまざまな主体により作成・保存されてきた情報を電子化し、一元的に管理できるプラットフォーム「サイバーポート」を構築した。扱われる情報には港湾計画図や施設位置図といった施設の地図情報も含まれており、情報の一覧化による有用性の拡大を目的としてGISを活用し構築することとした。2023年(令和5年)4月より、プロトタイプとして構築した先行10港を対象に稼働が開ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長ArcGISを基盤としたGISプラットフォームの特長・ 情報の入手が困難だった港湾管理者の施設情報を誰もが閲覧し効率的な情報収集に貢献・ 異なるシステムで扱われていた情報を一元的に閲覧しアセットマネジメントに寄与■概要■ArcGIS採用の理由港湾施設のGIS化による施設情報の管理と一般公開による情報共有国土交通省 港湾局

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