22ArcConnect 創刊号 2024.5Ⓒ 国土交通省都市局都市政策課, ESRIジャパンⒸ ESRIジャパン株式会社, 国土地理院 ArcGIS Living Atlas of the World(以下 Living Atlas)は、米国Esri社や世界中のArcGISユーザーが公開した、ArcGIS Onlineコンテンツを集めたコレクションです。 2024年3月時点で、全世界で1万以上、日本でも400以上のコンテンツがLiving Atlasには登録されています。カタログ サイトやArcGIS ProやMap Viewerから、これらのコンテンツLiving Atlasは「生きている地図帳」と日本語訳できます。その名のとおり、日々新しいコンテンツが追加されています。最近追加された日本のコンテンツのうち、いくつかをご紹介します。■ 3D都市モデル(Project PLATEAU) 「Project PLATEAU」(国土交通省)が、「3D都市モデル(Project PLATEAU)ポータルサイト」(G空間情報センター)にて公開しているCityGML形式の建物データを変換しWebシーンレイヤーとして公開しています。Webブラウザー上でも軽快に3D建物データを表示できます。建物を角柱として表した「LOD1」と、建物の詳細な形状や外観のテクスチャを含む「LOD2」を 統合し1つのレイヤーとしています。 今後、Project PLATEAUの公開対象の拡大にあわせて、Living Atlas上のWebシーンレイヤーも拡充していく予定です。3Dのベースマップとしての使い方はもちろんのこと、建物の形状や高さを用いたシミュレーション(例:日射量解析)など、まちづくりのDX化に役立てられるデータです。■ 洪水浸水想定区域データ 洪水浸水想定区域は、水防法第14条に基づき、水位周知河川において、洪水時の円滑かつ迅速な避難の確保を図るため、想定し得る最大規模の降雨により河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域です。浸水した場合に想定される水深、浸水継続時間等と併せて公表されています。Living Atlasでは、描画用の「洪水浸水想定区域(地理院タイル)」と、解析に使える「洪水浸水想定区域(解析用)」の2種類を用意しています。 浸水想定区域と防災関係施設の位置を重ね合わせたハザードマップの作成に活用できます。に簡単にアクセスし、ご自身のマップにコンテンツを追加できます。 多くのコンテンツは、各コンテンツのアイテム詳細ページに記載の使用条件の範囲内で、無償で自由に使用可能で、誰でも閲覧できます(一部、サブスクリプション アカウントが必要な「サブスクリプション コンテンツ」やArcGIS Onlineクレジットを消費する「プレミアム コンテンツ」があります)。最近追加されたコンテンツはじめにArcGIS Living Atlas of the World で広がるArcGIS活用
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