ArcConnect No.1
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18ArcConnect 創刊号 2024.5パームスプリングス Esri Developer Summitは「GIS開発者による、GIS開発者のためのイベント」で、2024年3月12日~15日まで米国カリフォルニア州パームスプリングスで開催されました。現地から約1,900名、オンラインから約1,200名が参加した本イベントでは、Esri社の開発者と参加者が一体になって、先進的なアプリを使用した最先端のマッピング テクノロジーの紹介や、最新情報の共有がデモやソース コードを通じて行われました。日本からの参加で得た4日間は、技術と文化が融合した素晴らしい時間であり、新しい友人やEsri社の開発者たちとの出会い、そして刺激的な体験に満ちていました。 初日、興奮と期待に胸を躍らせながら、私たちはアメリカン ロックが流れる会場に足を踏み入れました。多くの参加者が米国内から来ていましたが、タイ、韓国、ドイツ、フランス、南アフリカなど多様な国籍の人々が参加していました。そして参加者全員の熱気に包まれる中、プレナリー セッションが始まりました。プレナリー セッションでは、最新のGIS開発トレンドやEsri社の最新技術が紹介されました。特に、AI技術の進展は目覚ましく、深層学習(ディープラーニング)を使ってラスター画像から地物を特定するGeoAIや、データ検索や空間解析をチャット感覚で実行できるAI Assistantは、新時代の幕開けを感じるものでした。  ステージでは4人組が登場し、ヘッド マウント ディスプレイ(HMD)を装着して、Unityを活用した3次元の火災避難訓練のデモを披露しました。目の前の大スクリーンには、HMDを通じて見えるリアルな建物や、その屋上から上がる煙が映し出されました。BIMから構築したこの3次元モデルでは、建物全体のダクトの様子を透過させたり、避難経路を辿って避難したりする従業員の様子が視覚化されました。Esri Developer   Summitとはプレナリー セッションと  テクニカル セッションイベントレポートEsri Developer Summit 2024に参加して

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