ArcConnect No.1
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 この地理的アプローチを用いたソリューションは、利用可能なデータを 活用することで、エジプトが持続可能な開発目標を達成し、自然保護区を保護し、生物多様性と保全努力を強化するための強力なツールとなりました。旧来の紙ベースのプロセスやデータ収集をジオデータベースに変換することで、意思決定者は、保護区域内で User Case Studies予め定義された側面に関する現地観察クホルダーごとの報告資料今回のGISを活用した取り組みは、 エジプトの自然保護区の地理データを開発、収集、更新、管理するデータベースを構築したことで、EEAAチームの生産性を高める環境づくりの 促進に役立っています。気候変動と生物多様性への関心が私たちの生活で最も重要な課題となっている今、エジプトの自然保護区における地理空間データベース ソリューションは、持続可能な地球を形成する手段として、世界的にもGISの真価を認識する事例となっています。ArcConnect 創刊号 2024.5鳥類モニタリング ダッシュボード大型哺乳類モニタリング パトロール ダッシュボード現地調査アプリを活用した環境帳票のDX化日時管理ダッシュボード環境への影響モニタリング ダッシュボードさらに、このデータベースには、自然保護区の境界を越えたパターンや関係性の特定を可視化できるマッピング ツールとWebアプリが含まれており、衛星画像を使用して、2つのインタラクティブなマップを作成することが 可能となりました。・土地被覆:水域、岩石、植生、農業このデータベースにより、環境情報の正確性が向上し、意思決定プロセスが加速されました。さらに、新たに 作成されたジオデータベースは、それぞれの地域の排水路と流域を生成するのに役立ち、ArcGIS Proを活用して最も危険性が高いと思われる川と流域の評価や、特定するための形態計測分析に貢献しました。 を含む表面積を表示や文化的価値を表示何が行われているか、いつ、どこで 作業が行われているかを明確に把握できるようになりました。さらに同チームは、ArcGIS Survey 123、ArcGIS Field Maps、ArcGIS QuickCaptureなどの現地調査アプリを使用することで、自然保護区を保護するための4つの重要なKPIを表示する13のカテゴリーで調査フォームを作成することができ、意思決定者にとって有益な以下の情報を集約しています。・日時管理-自動でキャプチャされた位置データによる各サイトおよび 0317効 果・土地利用:自然保護区の経済活動・環境への影響モニタリング-ステー・生物多様性の追跡-野生動物と 植生、海洋観測の2つの主要プログラムに焦点を当てたダッシュボードの使用・事業活動の追跡とモニタリング- 自然保護区で人々が何を楽しんでいるかを理解する

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