ArcConnect No.1
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14ArcConnect 創刊号 2024.5国 内ユーザー事例02PROFILE組織名:慶應義塾大学SFC研究所 xSDG・ラボ住所:〒252‐0882神奈川県藤沢市遠藤5322慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスEmail:xsdg@sfc.keio.ac.jp使用製品ArcGIS OnlineArcGIS Hub ArcGIS DashboardsArcGIS StoryMaps課題・日本国内におけるSDGsに関する多数の導入効果・GISでSDGs指標の可視化をすることで、問題の分析や解決策の検討に役立てられる情報を集約したハブサイトの必要性蟹江憲史 教授[1] 慶應義塾大学SFC研究所xSDG・ラボ ウェブサイト(https://xsdg.jp/)を参考に記載 (最終閲覧日:2024年3月5日)SDGs Today Japanで発信している情報コンテンツ慶應義塾大学SFC研究所xSDG・ ラボ(代表:蟹江憲史教授)は、「持続可能な開発目標(以下、SDGs)」という切り口から複雑な社会問題を解決することを目的として2018年(平成30年)に設置された。同研究所は、アカデミアの枠を超えてソリューション指向の研究を実施し、SDGsのベストプラクティスを創出・集積している。[1]SDGsについては、達成期限の2030年に向け、折り返し地点を迎えますます活動の加速化が求められている。加速化に向け、現状の達成状況を可視化する手段として有効なGIS(地理情報システム)を活用し、日本国内における自治体・企業・団体等の SDGsの進捗状況や取り組みを集約するプラットフォーム「SDGs Today Japan」を、クラウドGISサービスであるArcGIS Onlineを用いて構築し、2023年(令和5年) 6月に公開した。SDGsは「貧困をなくそう(目標1)」 や「飢餓をゼロに(目標2)」といっ た17の目標と、その内容をより具体的に示した169のターゲットが設定されており、ターゲットの進捗を231(重複を除く)の指標で計測すると いう三層構造である。そのため、野心的な目標の達成に向けては、各国における定量的なデータの収集と、 それに基づく進捗状況の可視化が必要不可欠である。こうしたモニ タリングとレビューの重要性から、SDSN(Sustainable Development Solutions Network)、米国Esri社、ナショナルジオグラフィック協会が 協力し、国際的なSDGsの進捗を可視化するプラットフォーム「SDGs Today」を開発し、公開している。SDGsで設定された指標に関連する定量的なデータを国や地域ごとに収集し、GISを用いて可視化することで、慶應義塾大学SFC研究所xSDG・ラボGISによるSDGsの進捗状況・取り組みの効果的な可視化とストーリーテリング概 要課 題SDGsに関わる情報を幅広く発信するプラットフォーム「SDGs Today Japan」を公開

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