ArcScriptsと呼ばれるコーナーが米国ESRI社のホームページにある。説明は全て英語だが、ESRI社や同社製品のユーザが作った便利なツールが無料でダウンロードできる。またESRIジャパンのサイト内にもツールがダウンロードできるページがある。今回はこれらの中からArcGIS Desktop 9.2用の有益と思われるツールをいくつか紹介したい。
GISで何か作業をしていて、「こうしたツールがあったらよいな」と思った時にこのページを見ると、多くの場合そのものずばりといったものが見つけられる。私自身はそのまま利用したり、ソースコードも公開している場合は多少改造したりして利用させてもらっている。やりたい操作が標準のArcGISでできないと諦める前にぜひ一度チェックされることをおすすめしたい。
Export to KML
10月15日時点でダウンロード数が1位のツール。GoogleEarthで利用可能なKMLフォーマットのデータを出力できる。ポートランド市計画局が作成している。しかし現在公開中のツールをArcGISの日本語環境で試したところ、凡例色を塗りつぶしなしのアウトライン表示や単一色表示以外の凡例定義にするとGoogleEarthで読み込み時にエラーで表示できない点が残念。オープンソースなのでコードの修正はできるとは思うが。
ET GeoWizards LT
同じくダウンロード数第2位のツール。メッシュ状のポリゴンの作成や複数フィールドの一括削除機能などベクター形式のデータ処理で便利な28もの機能をまとめたツール。Arcコミュニティ97号でこのツールのインストール方法も含めてより詳しく紹介されているのでご参照されたい。

EZ Profiler for ArcMap 9.x
TINやベクターの等高線やラスターデータからの断面グラフやエクセルの標高値の表が作成できるツール。ラスターは衛星データのようなマルチバンドデータにも対応している。標高や日射量や水分量などの複数のレイヤもまとめて線分上の値を取得できる。Spatial Analystや3D Analystなどのエクステンションは不要。ソースコードが添付されている。

EasyCalculate 5.0
フィールド演算機能を拡張する110種の関数をまとめたもの。ラインの方角や緯度経度の値をフィールドに出力したり、レコードに連続番号を割り振る等ができる。こうしたスクリプトがダウンロード数のトップ10位内にランキングする状況は、データ解析ツールとしてユーザがArcGISを活用していることが分かる。
マップブック作成ツール
同じレイアウトに基づく図郭ごとの地図を連続印刷/出力することができる。道路や河川など複数枚に渡る地図を様々な主題図を印刷するときに一気にまとめて印刷できるので時間が節約できる。これは当サイト内にあるツールだがもともとは米国ESRIサイトにあるDS Map Bookサンプルを日本語にローカライズしたもので説明書も日本語なのがありがたい。
繰り返しになり恐縮だが、米国ESRIのArcScriptsやESRIジャパンのダウンロードコーナーに置いてあるツールは、全て英語で説明文が書かれている。またツール利用法に関する質問はESRIジャパンのサポート対象外となっているのでご注意を。
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