Google
トップページ 製品情報 サポート お問合せ&ご購入 GIS適用分野&事例 GISコミュニティ 会社概要
バックナンバー

柏崎市に災害GISボランティアとして行ってきました

掲載日:2007年8月21日

本コラム欄では環境コラムを月1回書いてるが、今回は番外編として小生が新潟県中越沖地震GISボランティアとして参加して感じた事を書いてみた。日本のGIS普及が阪神淡路震災をきっかけに始まったことは繰り返し言われ続けてきた事だが、被害に遭われた方々の生活復興のためGISが如何に大切な役割を果たすツールか心底痛感した。

私は家屋の被害状況を公的に証明する「り災証明書」関係のGISデータ入力作業を柏崎市役所内でお手伝いさせていただいた。これは平成19年新潟県中越沖地震復旧・復興GISプロジェクトの関係者が中心となって行われている。とりわけ主要な役割を担っているのが京都大学防災研究所巨大災害研究センターである。同センターは2004年の中越地震においても「り災証明書」発行システムの設計、構築、運用を行った。(詳しくはこちら)。3年前も今回もESRIジャパンの協力により、GISを用いたシステム開発を驚くほどの短期間で行った。(ちなみにこのコラム欄を書いている私はESRIジャパンの社員ではない)

「り災証明書」は、家屋の被害状況、被害額を算定する上で重要なため、行政にはこの書類を正確な内容で一日でも早く発行することが求められる。入力作業はこのようなマシンで行った。大地震は瞬時に膨大な家屋を破壊してしまう。そのため入力対象となる家屋は莫大な数となる。被害状況が書かれた膨大な枚数の現地調査用紙をGISで入力していると、そこに住んでおられる方々を察して胸が痛い。もし仮に手作業で「り災証明書」発行のための作業を行ったとすると、恐ろしい。それだけで被害に遭われた方の復旧が確実に遅れてしまう。GISは空間をキーに、バラバラに存在する情報を効率的につなぎ合わせることができるので、貴重な時間を大幅に節約できる。

温度調整が何故かできず極度に寒い市役所内のマシンルームは熱気に溢れており、どんどんシステムの改修や新機能追加が行われていた。限られたGIS技術者、資材、時間などのリソース配分について次々と判断がされていく・・・。

こうした状況にただ感心してしているうちに、ホテルと市役所のマシンルームを往復する生活はあっという間に終わった。入力のお手伝いができる最後の日となり、東京行きの最終の新幹線に乗るため、徐行運行中の長岡行きの電車に飛び乗った。

「災害は日頃からの備えが大切」とはよく言われることであるが、では一体どのような準備をすればよいのか、個人レベルでよく分かっていない。サイレンが鳴ったら机にもぐりましょう、しばらく経ったら、広場に逃げましょうとかそんな程度で、それ以外について教えてもらった記憶がない。現状ではいざ地震となると、大抵の個人も地方自治体も途方に暮れるのではないか。相当前から、必要なツール、データ、技術者育成の段取りを決めて、産官学民で連携できるようにしておかなければならないだろう。

最後に今回の地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。そして災害に遭われた皆様の一日も早い生活復旧と、今もなお炎暑の中で活動されておられる多くの皆様のご健康を願っております。


コラムバックナンバー
サイトマップ ポリシー プライバシーポリシー 米国ESRIサイト 米国ERDASサイト
Copyright (c) ESRI JAPAN. All rights reserved.