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コラム  うちはGISやってます

「うちはGISをやっています。」といっても色々だ。

GISを売っているのか、GISで読めるデータを作っているのか、GISを使ってデータ解析処理しているのか、あるいはGISを用いたシステム開発しているのか、そういったことなら一切合切しているのか、ちょっとなのか、すごくやっているのか。とにかく色々ある。

GISをやっている人からこう言われると、「では、○○はできすか」といったことを相手に質問するだろう。するとGISの人は「できます」あるいは「調べてから返事をします」と答えることになる。

ここでもまた大きな壁が立ちはだかる。「GISができる」といっても色々なのだ。

とある県でGISの黎明期に導入に携わった人と話をさせていただいたことがあるが、当時としては高額なGISを導入したが、県では使いこなすことができず、結果的には庁内で一時期GISが全く使われなくなるGIS暗黒時代があったそうだ。ここでは「何でもできるGISより、やりたいことが簡単にだれでも操作できるGISが、本当は必要なんですね。」と書いてある。この言葉はGISの仕事を発注する立場の人が日頃抱く気持ちをよく表している。

組織にGISを導入したいにもかかわらず、意に反して組織がGISアレルギーに陥ってしまうとすれば、GISコミュニティにとっても大きな損失だ。GISが使いにくいから上のような事態が生じたのか。GIS技術者が育っていないからなのか。どちらにしてもある種の難しさがGISにあることは色々なところで色々な人が指摘している。

ここでは、コミュニケーションの問題も存在するのではないかと指摘したい。すなわち、依頼する側と作る側が考える両方の「できます」の中身が異なる場合にも、GISアレルギーが起こり得るのではないかということだ。

現在、GIS技術者のレベルアップを目的とした様々な資格(例えばGIS上級技術者空間情報総括監理技術者地質情報管理士森林情報士等)や、発注者に代わり仕様書の作成等の支援を行う機関やGISデータやソフトの品質を担保するための認証事業などが始まりつつある。これらの動きはこれまでGISコミュニティがこれまで抱えていた問題を解決するためにも、非常に期待をしたい取り組みである。

同じ流れで、発注の立場にある人のGISプロジェクト推進に必要なマネジメントリテラシを高める動きもあってよいのではないかと思う。例えば具体的な導入にまつわる苦労話、失敗談のようなものの集積が進んでほしいと思う。(日経BP社の「IT失敗学」の研究 や米国ESRIサイトにある資料のようなものの日本版GIS情報ベースをイメージしている。)

GISコミュニティに関わりのある皆様はGISリテラシの向上方策についていかがお考えだろうか。

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