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| 今回はESRI社が行っている自然保護活動向けの支援プログラムであるESRI Conservation Program(ECP)によって参加費を助成いただいた。ECPとはESRIが自然保護活動を支援するために設けている制度で、助成内容は米国ESRIが実施するGIS講習の無償受講やESRIが出版する書籍の無償提供、ユーザー会議の参加費補助、ArcGISの無償提供などである。私は日本のとある自然保護団体のメンバーであるが、英文の応募書類さえ頑張って準備できれば自然保護活動に取り組む個人や団体ならだれでも申請できる。 会場では世界各地の自然保護に関するプロジェクトの報告が多数あった。私が印象に残った発表はNatureServeのそれだった。彼らは自然保護に有用なデータやツールの提供を行っている米国の非営利組織で、ESRI社も支援を行っている。彼らの今年の発表の1つNatureServe Web Services, Delivering Biodiversity Data to the Conservation Communityでは、保有している動植物の各種情報(位置、確認状況、絶滅危険度など)をArcGIS Server やSOAPなどを用いてユーザー独自のアプリケーションにサービスとして提供するというものだ。これによってユーザは自分が開発したアプリケーション内で生物情報を任意の検索条件で呼び出し、解析加工した結果をリアルタイムで表示できる。 技術的には以前から既にある内容ではあるが、特筆すべき点は2つある。1つ目はこのサービスは生物情報が十分に集積できて初めて成立しうることだ。2つ目には、このサービスに対するニーズがあるということだ。つまり、米国では一部の研究者だけではなく実務者などによる幅広い自然環境情報に対する需要があるということだ。もちろん政府レベル の支援が必要だし、生態学に通じたIT技術者を内部に抱えていなければできない。 米国の大学では環境とITの両方のカリキュラムを受講できるので両方を理解している人が多い、とは留学経験者の話だ。地球温暖化では問題行動が多い米国だが、自然保護の分野はしっかりしている。まるで別の国のようだと不思議に思った。このような最新報告が聞けたのはESRIユーザー会ならではのことだった。 来年のユーザー会は6月開催予定とのことで交通費も安い時期ですので、環境保全活動をされている方はECPに応募してユーザー会に参加されてはいかがだろうか? 関連リンク |
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