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自然環境のデータを集め、残すことは今の時代、とても重要なことだ。自明なことだが、これらは環境保全、防災、感染症、地球温暖化等の人類生存のための判断の拠り所となるからだ。 最近、国内各地で自然再生事業が始まっている。どこの地域でも行うべきことが地域の自然環境データの収集と活用である(べき)だ。しかし多くの場合、行政は自然環境データをあまり持っていない。そこでデータ集めを行うのだが、いろいろな障壁に直面することとなる。それらの障壁は主にデータの精度に関する問題とデータは誰のものかという問題である。 前者の原因としては、野外の自然を対象とした学問は、精度の面で玉石混交の嫌いがあり、取捨選択が難しいことがある。例えば、本来はその地域には存在し得ない生物種が記録されているとか、場所が不正確な場合とか、観測方法が人によって違う等である。(前回のコラムにも書いたように、GISデータとしての精度管理も含まれる) 後者の問題も関係者の頭を悩ませる。地域の自然環境データは行政自ら作ったものだけでは不十分なのだ。自然「再生」事業という名の通り、この公共事業は過去の自然環境を念頭に置いて進められる。そのため長年その地域の自然環境データを収集されてこられた方の協力が不可欠となる。それらの方々が収集した自然環境データは実は大変に多いのだ。 なぜこれらの地域ではこれほどまでにデータ集めに労力をかけているのか。「公共事業として自然再生を行うには行政には強い説明責任が生じる」(自然再生事業の関係者)ということが行政側の本音らしい。いずれにせよ自然環境データが散逸することなく整備されることは歓迎したい、と私は思う。今後もこれを機会にデータ集めが進み、ひいては、環境保全が前進することを期待する。
関連リンク 自然環境データのWebGIS公開の例 |
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