ArcGIS Serverは、複数のマシンに分散可能なコンポーネントで構成される分散システムです。ArcGIS Serverのコンポーネントは以下のように構成されます。ArcGIS Server Workgroupはすべてのコンポーネントを1台のマシンにインストールする必要があります。ArcGIS Server Enterpriseはすべてのコンポーネントを1台のマシンにインストールすることもできますが、複数のマシンに分散してインストールすることができます。
Web ADFは、GISサーバにホストされているサービス(ArcObjects)をリモートで操作し、Webアプリケーション内で利用する手段を.NET開発者に提供します。Web ADFは、Webコントロール、Webテンプレート、Web ADFランタイム、ヘルプ、サンプル・プログラムなどの開発者リソースで構成されています。また、ArcGIS Server 9.2より、Webブラウザ経由でArcGIS Serverの操作・管理ができる、ArcGIS Server Managerが新たに提供されます。
よく使用されるGISの機能があらかじめ組み込まれた状態でWebアプリケーションを作成するためのテンプレートです。ArcGIS Server Managerを使用すれば、プログラミングが開発環境を一切使用せずに、Webテンプレートベースのアプリケーションを作成できます。作成したアプリケーションはVisual Studio 2005を使用してカスタマイズも可能であり、Visual Studio 2005のプロジェクトのテンプレートとしても利用できます。
Webアプリケーション開発画面
Webアプリケーション作成例
Webコントロール
Visual Studio 2005を使用して、WebアプリケーションにWebコントロールをドラッグ&ドロップするだけで、GIS機能を容易に組み込むことができます。20以上のWebコントロールが提供され、すべてのコントロールはAJAX(Asynchronous JavaScript + XML)に対応していますので、開発したアプリケーションの操作性が飛躍的に向上します。主なWebコントロールは以下のようになります。
Web ADF、Mobile ADFを利用して様々な処理を行うGISアプリケーションを容易に作成することが可能です。また、より高度な処理のために、ArcObjetctsプログラミングによる実装を利用することもできます。さらにArcGIS Serverの基本機能を拡張するエクステンション(Spatial、3D、Network)を利用すれば、特殊な解析を行うアプリケーションも作成できます。また、GISビジネス・ロジックを処理するWebサービスを作成すれば、あらゆるクライアント(ブラウザに限らない)で利用可能になります。