ミレニアルズと呼ばれる20~35歳の世代人口は米国で最も多く、4分の1を占めます。いよいよ米大統領選まで2ヶ月を切り、ヒラリー・クリントン、ドナルド・トランプ、両者ともにスイング・ステート(激戦州)において、このミレニアルズ世代からの支持獲得に向けてあらゆるアプローチをかけることになるでしょう。
選挙権を持つ18歳以上の人口は、250万人で、そのうち88.5万人がミレニアルズ世代なのです。果たして、彼らは投票日に投票所へ赴き、投票をするのでしょうか。
このストーリーマップは、ミレニアルズ世代の州ごとの分布と彼らの政治参加、投票率など、11月の選挙結果に影響を及ぼし得るデータをすべて可視化しています。
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本マップは ArcGIS Online の「ジャーナル」といテンプレートを使用して作成しています。
スウィング・ステートとは選挙の度に勝利政党が異なる、まさに言葉通りの「揺れる州」を表します。
各スウィング・ステートをクリックすると、その州に住むミレニアルズ世代の人口数が確認できます。 フロリダ州、ペンシルベニア州、オハイオ州がミレニアルズ世代か多い州です。勝利の鍵となるスウィング・ステートに多くのミレニアルズ世代が住んでいます。
選挙権を持つ人口を4つのグループに分け、それぞれの投票率を表しています。年齢が上がるごとに、投票率が高くなっていることが分かります。グラフの右端が右肩上がりで、各グループの最年長セグメントが高い投票率を表しています。但し、ご覧いただくと分かる通り、「ミレニアルズ世代を除いて」の話です。
ミレニアルズ世代の多いスウィング・ステート第2位のペンシルベニア州。この地図上にある円グラフは、ミレニアルズ世代の投票をする傾向を色で、人口を円グラフのサイズで表しています。
ペンシルベニア州立大学付近にはミレニアルズ世代が多く住んでいます。投票の傾向は低いようです。ポリゴンをクリックし、属性情報をスクロールダウンすると、彼らの政治活動データも格納されています。棒グラフにカーソルを当てると、政治活動の種類(政党の決起集会、スピーチや政治家に書面で訴える活動など)が表示されます。
ペンシルベニア州立大学構内付近のデータから言えることは、抗議集会などへの参加率は高い一方で、実際に投票に出向く人口は少ないようです。
そんなミレニアルズ世代の注意を引くため、候補者も必死です。若者に人気のコメディバラエティ番組、Saturday Night Liveの風刺ビデオをご覧ください。タッチはあくまで軽く、笑いを重視して作られています。もちろん、この他にもミレニアルズ世代にメッセージを届けるため、SNSを駆使したり、あるいは有権者登録をオンライン化したり、各候補者はこれまでとは違った方法でキャンペーンを展開しています。
数からみると、間違いなく大統領選結果の重要な鍵をにぎるミレニアルズ世代。彼らはどちらの候補に投票するのでしょうか? (もしくは、投票に行くのでしょうか?)