「全国ごみ不法投棄監視ウィーク」をご存知でしょうか。 5月30日(ごみゼロの日)から6月5日(環境の日)まで、環境省が不法投棄対策を推進するために設定したもので、この取組みが始まってから今年で9年目に入ります。この期間中、国、全国の自治体、市民が連携し、「全国ごみ不法投棄撲滅運動」監視活動や啓発活動が一斉に実施されます。
本ストーリーマップでは、ロサンゼルス市のエリック・ガルセッティ市長が4年(2015-2019年)をかけて取り組むことを宣言したクリーン・ストリート(清掃業務)プロジェクトを紹介します。
下の「Clean Streets Index」マップは、クリーン・ストリートプロジェクトの一環として、ロサンゼルス市職員が公共の道路・路地を35,000キロ以上もの距離を運転をし路上の清掃状態を3段階に分けてマップ上に示したものです。(1.緑:きれい 2.黄:どちらかと言うときれい 3.赤:汚い)
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本ストーリーマップはテンプレートをカスタマイズしたものを利用しています。
市の清掃状況を把握
「Clean Streets Index」マップから、公路の清掃状態は、61%:きれい 35%:どちらかと言うときれい 4%:汚い の割合であることがわかりました。ここからLA市衛生局が運用するために使用している区画ごとにデータを集約してLA市を見てみます。こうすることで、どこの区画に優先的にリソースを割けばよいのか分析・判断をすることが可能になります。
データドリブン・公共サービス
ArcGISを活用することで、きちんと裏付けられたデータに基づいて公共サービスを展開することができます。右にあるマップは地図上に教育機関・公園などの位置情報をプロットし、子どもたちのために安全できれいな環境を確保すべきエリアを表現しています。この他にも、不法投棄を事前に防ぐために、不法投棄の可能性が高いエリア(高速道路のインターチェンジエリアなど)を表示することで、事前に不法投棄対策を打つことができます。路上にゴミのポイ捨てが多い地域に優先して、ゴミ箱を設置することもデータドリブン・公共サービスのひとつです。
本ストーリーマップでは、ボランティア団体との連携、市民参加型の清掃状態のモニタリングができるアプリ(MyLA311)など、自治体の枠を超えた地域との連携が図れるように工夫がなされています。