「東はサケ、西はブリ」と言われるように、食文化はその土地で採れる食材に影響されています。
野菜を育てる上でも、その土地の気候、風土が大きく関係しています。伝統野菜と言われる、京野菜、江戸野菜、大和野菜、なにわ野菜、加賀野菜などは、その土地の特産品であったり、郷土料理に使われたりしています。
今回は、日本人の身近な調味料の一つである「醤油」を題材に考えてみたいと思います。
醤油の種類はJAS法で5つの分類に分かれます。
①こいくち(濃口)しょうゆ
もっとも一般的な醤油で全国各地で作られています。また、全生産量の約8割を占めています。
②うすくち(淡口)しょうゆ
兵庫県龍野で生まれた醤油で、主に関西地方で多く使われています。
③たまり(溜り)しょうゆ
「豆味噌」を作る過程で生まれた醤油。味噌が有名な東海地方で主に作られています。
④さいしこみ(再仕込み)しょうゆ
発祥は山口県柳井地方です。生産量はわずかですが、全国で作られています。
⑤しろ(白)しょうゆ
愛知県碧南地方で生まれた醤油で、淡口醤油よりさらに色の薄い琥珀色となります。
醤油ひとつをとっても地域の特色が出ます。400年も続く老舗の醤油工場から戦後にできた醤油工場まで幅広くあります。地図にしてみると、明治以前に創業した醤油屋は、運搬に便利な川や海の近くに建てられたのがわかります。
醤油とGIS今回は醤油を題材としましたが、それ以外にも味噌や出汁を題材にそのルーツを考えてみるのも面白い結果が出るかと思います。
食材には、地理的要素が沢山含まれています。食育にもGISが利用できるのです!
参考文献
第5回 Esri Young Scholars Awardのご案内
米国Esri社は、ArcGISを使って研究を行っている学生を対象に「Esri Young Scholars Award」を設立しました。
【表彰と副賞】
受賞者は、第36回 Esriユーザー会(米国カリフォルニア州サンディエゴ、2016年6月27(月)~7月1日(金)にご招待いたします。
Esriユーザー会では、各国の受賞者との特別セッション、授賞式、Esri社社長 ジャック・デンジャモンドとのフォトセッション等に参加していただきます。
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