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Esri社のクラウドサービスが高いセキュリティ環境を実証するFedRAMP認証を取得

 

米国 Esri社は、同社のクラウドサービスである「Esri Managed Cloud Services」が米国国勢調査局から FedRAMP(クラウドサービスに対するセキュリティ評価および認証プログラム)の認証(Authorization to Operate)を得たと発表した。Esri社と米国国勢調査局は、共同で構築した Census Business Builder アプリケーションをサンフランシスコで開催されたカンファレンス(2015年9月9日)で公開した。

FedRAMP の Webサイトでは、Esri Managed Cloud Services の評価が「FedRAMP 準拠」に更新された。これは、本サービスがどの米国政府機関のセキュリティ要件にも合致すると認定されたことを意味する。Esri Managed Cloud Servicesは、クラウドサービスプロバイダ(CSP)提供パッケージから政府認定 FedRAMP に移行した初のシステムである。

地理情報システム(GIS)テクノロジーの利用向けに構築された Esri Managed Cloud Servicesは、FedRAMP が定めるクラウド環境におけるリスク影響レベル中程度に準拠している。これは、政府機関がクラウドコンピューティング環境を利用する際に課している、厳しいセキュリティ要件を満たしていることを意味する。

Esri Managed Cloud Servicesでは、すぐに使えるArcGIS(業界最高レベルの GIS プラットフォーム)をクラウド上で提供する。ユーザーは、組織内のインフラの代替もしくは組織内のサーバーとの併用など、ニーズに合わせた利用が可能だ。経験豊富な GIS プロフェッショナルによりスケーラブルでセキュアな環境がサポートされており、GISデータやサービスを必要なときにいつでも入手することができる。

Esri Managed Cloud Servicesは、「ホワイトハウス クラウドコンピューティング戦略」への適応を目指す連邦政府機関のサポートも担う。コスト削減を目的に2011年に施行されたクラウドファースト政策は、新たな投資を実施する際に、安全でセキュアなクラウドコンピューティングオプションの評価を政府機関に義務付けているからである。

柔軟性や経費削減といった観点から、GIS ユーザーのクラウド環境への移行が進む。Esri Managed Cloud Servicesの利用は、リスクの削減、迅速な配信、パフォーマンスの向上、セキュアな環境での運用コスト削減といった面でユーザーを支援する。Esri Managed Cloud Servicesは米国政府機関ユーザーのニーズに合うように綿密に設計されているので、司法機関、医療、小売といった別分野のユーザーの厳しいセキュリティ要件にも対応可能だ。

◆FedRAMP

FedRAMP (The Federal Risk and Authorization Management Program:クラウドサービスに対するセキュリティ評価および認証プログラム)は米国政府全体のプログラムで、クラウド製品およびサービス向けのセキュリティ評価、認証、継続的な監視に関する標準化されたアプローチを提供する。FedRAMP に準拠し政府機関に認証されたクラウドコンピューティングシステムは、包括的かつ厳しい事前審査をクリアした高いセキュリティ環境が実証されているのである。

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掲載日

  • 2015年10月30日