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シリア難民マップ – キャンプ・人数規模・流入ルート –

 

難民危機の渦中:欧州連合(EU)の国々へ向かう難民

連日シリアからの難民が、命からがらヨーロッパへ逃れてくる様子がニュースを飛び交っています。今回のマップは、このシリアの難民問題を取り上げています。
※マップに使用されているデータは2015年9月中旬のものです。

main1  ※画像をクリックするとマップに飛びます

解説

本マップは ArcGIS Online の「タブ」というテンプレートを使用して作成しています。ページ左上にあるタブでマップを切り替えることができます。

紛争によって、シリア国内では760万人の人々が行き場を失いました。20万人以上が紛争の犠牲となり、400万人以上の人々が国を追われました。その他にも、大勢の人々がシリア国境の難民キャンプにいます。
赤い丸は、シリア国内の難民キャンプの位置を示しています。クリックをするとキャンプ名と地名が確認できますが、難民の総数は不明となっています。

シリア難民のキャンプ位置と人数

シリア難民。400万人以上の難民が近隣のトルコ、レバノン、ヨルダン、エジプト、そしてリビアに逃れました。

400万人以上の難民が近隣のトルコ、レバノン、ヨルダン、エジプト、そしてリビアに逃れました。
赤い丸はそれぞれの国の難民キャンプの位置と難民の数です。オレンジの丸はキャンプの位置のみとなっています。

航路でのヨーロッパ流入ルート

シリアから海路でヨーロッパへ移動を示したマップ

2015年9月時点で、32万2千500人の難民が地中海を渡りヨーロッパへ流入しました。(2014年はトータルで21万9千人) 2千800人以上の人々がこの過程で命を落とす、または行方不明となっています。ヨーロッパに流入する難民の49%がシリアから、12%がアフガニスタンから、そしてその他多くがアフリカ諸国からとなっています。
緑の丸は難民が到着する地点、黒の四角は主な終着国です。

陸路でのヨーロッパ流入ルート

シリアから陸路でヨーロッパへ移動を示したマップ

多くの難民が日々変わりゆく陸路を使い、ヨーロッパへ流入しています。 難民が押し寄せる各国の政府は次々と政策を打ち出し、国境の管理を強化しています。
オレンジの矢印は難民の流れ、赤の線は国境に設けられたバリアです。

欧州連合(EU)諸国の難民受け入れ

EU各国の難民受け入れ状況

チェコ、ハンガリー、ルーマニア、スロバキアの反対を押し切り、EU法相・内相はEU諸国で12万人の難民の受け入れを決定しました。国連は、12万人という数字はヨーロッパに流入する大勢の難民の数と比べると不十分だと述べています。
紫の丸をクリックすると、EUより課せられた各国の難民受け入れ数が分かります。

2015年の地域別移民・難民死亡者数

地域別の移民・難民の死亡者数

2015年9月18日付の移民・難民の死亡者数はおおよそ3,843人と言われています。もともと国際移住はリスクを伴うものでしたが、昨今の事態により国を追われる人々が増え、死亡数も増加しました。国際移住機関によると、地中海はそのホットスポットとなっています。
黄色の丸をクリックすると、地域ごとの月別移民・難民死亡者数が確認できます。

世界の難民

世界の難民。中東地域での難民が多いことがわかります。

2014年の国連の調査によると、難民の数は世界で1440万人いると推測されています。赤い丸の大きさで各国にいる難民の数を表しています。
丸をクリックすると詳細が確認できます。

難民の出身国

難民の出身国を示しています。シリア・アフガニスタンで世界の半分を占めています。

2014年の国連の調査によると、世界の約半分の難民、650万人がシリアとアフガニスタンの人々となっています。青い丸の大きさで各国からの難民の数を表しています。 丸をクリックすると詳細が確認できます。

 

関連リンク

掲載種別

関連業種

  • 危機管理


掲載日

  • 2015年10月1日