GISの授業では主に、教員が教材とデータを用意してテキスト(教材)をベースにGISを使って主題図を作成していると思います。その後、学生が卒業論文や研究目的にGISを使って主題図を作成する際にどのように主題図を作成するか悩まれるといった話を聞きます。
今回は、GISで主題図を作成する前にどのようなプロセスを踏んで作成していくか「主題図作成のプロセス」をご紹介します。
まず、おさらいですが地図には一般図と主題図の2種類があります。
●一般図
情報がまんべんなく描かれている。Google MapやArcGIS Onlineのベースマップ(背景図)も一般図の一つです。
●主題図
一般図をベースマップとして、何らかの主題(テーマ)を強調して 表現したもの天気図、路線図、ハザードマップ、観光ガイドマップ などが当てはまります。
地域の安全・安心マップ、ハザードマップ、観光マップ等も利用する人を想定し、利用シーンを考慮した目的を持った地図である
主題図作成の際は、利用する情報資料、データを検討するとともに形状、表現等を工夫する
アウトプットには主に紙媒体、デジタル形式の2つの形式が存在する
同じ方法でも表現により別主題図となります。実際に以下のプロセスを参考に主題図を作成してみよう!
まず、主題図を作成する上で何を考えたらよいでしょうか?以下を参考に皆さんで考えてみてください。
どのような目的で利用するための主題図なのかを明らかにする
主題図に必要な情報を検討する
最後にわかりやすい表現(色、凡例、分類するための併置、記号、見易さ等)でデザインする
そこで空間的課題解決チャート(Imaginary Mapping Chart:IMC)が活躍します。
思考の流れは、『第5章 主題図とその作成方法を学ぶ』をご覧ください。
模造紙
付箋紙(自由に模造紙に貼り合わせができるため、模造紙に直接書くよりも付箋紙の方が便利)
マルシール3種類(点、線、面と色分けをする際に利用)
主題図作成方法を行うのは、個人でも可能ですが、授業の一環としてグループで行うとお互いのアイディアを出し合うことにより、何を主体としているかどのようなデータを重ね合わせたり処理したらよいか、など話し合うことができ、見る側からより良い主題図が作成できるかと思います。
また、ArcGIS.comの検索により、背景図はもちろん、主題図作成のために利用できるレイヤを確認することができます。是非ご活用ください。
▼参考資料はこちら
参加型GIS教育教材:「授業で役立つ!主題図作成プロセス」
ご不明な点がございましたら下記までご連絡ください。
お手数ですが件名に「主題図作成プロセス」とご記載ください。
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