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ArcGIS Online をバージョン アップしました!

 

2014 年 10 月 1 日に、ArcGIS Online の最新バージョンをリリースいたしました。今回の ArcGIS Online バージョンアップにおける主な機能追加・機能改善の内容は以下のとおりです。

 

1. Web AppBuilder for ArcGIS(ベータ版)

ArcGIS Online 上で作成した Web マップを活用するアプリケーション作成の方法として、従来のアプリケーションテンプレートの他に、「Web AppBuilder for ArcGIS」が追加されました。

 AppBuilder 

この Web AppBuilder により、豊富な機能を持つ Web アプリケーションをプログラミング無しで作成できます。アプリケーションの概観はカスタマイズ可能で、個々の機能は「ウィジェット」という部品としてあらかじめ用意されておりますので、機能の追加・削除も簡単に行えます。

また、Web AppBuilder で作成した Web アプリケーションは、PC のブラウザだけでなく、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末でも動作します。

注)現在、Web AppBuilder は開発中の ArcGIS Online コンポーネントであり、「ベータ版」としてご提供します。ベータ版のコンポーネントは、機能やドキュメントが不完全な場合や、公表されない小さな変更を含んでいる場合があります。

 

2. 構成可能なアプリケーション テンプレート

・GeoForm

ArcGIS Online のフィーチャ サービスを使用して、モバイル端末などでデータの入力や更新を行う際に、属性データをフォーム形式で入力できるアプリケーション テンプレートです。フォームの概観や、フォームの項目はカスタマイズ可能です。今回のバージョン アップにより、GeoForm テンプレートは正式版となりました。

GeoForm 

・マップおよびアプリケーション ギャラリー

ArcGIS Online のグループに登録されたマップ、アプリケーション、およびその他のコンテンツのコレクションを 1 ヶ所に集めてアクセスできるようにした構成可能なテンプレートです。ギャラリーのコンテンツ内を検索し、アイテムのタグを使ってフィルタリングすることができます。また、PC のブラウザ、タブレット、およびスマートフォンに対応して使用できるように設計されています。

注)このテンプレートはベータ版として公開されておりますので、[アーリー アダプタ テンプレート] グループからご利用ください。

 

3. ホスト フィーチャ サービス内のフィーチャの上書き更新

シェープファイルまたはファイル ジオデータベースから直接 ArcGIS Online 上でフィーチャ サービスを公開した場合、ArcGIS for Desktop などの GIS アプリケーションでソースデータを更新して再アップロードすることにより、「上書き更新」を行うことができるようになりました。これは、ソース データの更新頻度が高いレイヤに対して効果が高い機能です(上書き更新の場合、フィーチャ サービスの URL やレイヤ プロパティは元のまま維持されます)。

 

4. ArcGIS for Desktop から利用できる解析ツール

ArcGIS Online でホストされている標高データを用いて断面図(Profile)や可視領域(Viewshed)を計算するためのジオプロセシング ツールを ArcGIS for Desktop から利用できるようになりました。これらのツールは、ArcGIS for Desktop で ArcGIS Online にサイン インすると、カタログ ウィンドウの「Ready-To-Use Services」内に自動的に表示されます。なお、解析の対象となるフィーチャ数に応じてサービス クレジットを消費します。

標高解析ツール 

5. ArcGIS Open Data の改善

2014年7月にリリースしたオープンデータ カタログ サイト構築キット「ArcGIS Open Data」もバージョンアップし、オープンデータ サイト管理画面のインターフェースが刷新されたほか、CSV ファイルの公開や各種のチャートによるデータの視覚化など、機能が追加されています。

 

6. ArcGIS Pro のライセンス管理機能(ベータ版)

ArcGIS Pro は、ArcGIS for Desktop バージョン 10.3 の一部としてリリースされる次世代デスクトップ GIS アプリケーションです。ArcGIS Pro をご利用いただくには、ArcGIS Online の指定ユーザが必要であり、ArcGIS Online 組織サイトの管理者は自組織内の指定ユーザに ArcGIS Pro のライセンスを割り振ることができます。

 

7. 関連 Web サイト

ArcGIS Online 関連 Web サイトの日本語版が公開されました。

(1) ストーリー マップ(storymaps.arcgis.com

ストーリー マップは、対話型のマップとマルチメディア コンテンツを組み合わせて、洗練された操作感のアプリケーションを提供する新しい情報伝達の形です。この Web サイトから、Esri や世界中のユーザが公開したストーリー マップや、各種分野での事例、伝えたいストーリーの内容に応じたアプリケーションの使用手順などを見ることができます。

(2) Trust ArcGIS(trust.arcgis.com

ArcGIS Online サービスの可用性や、セキュリティ、コンプライアンスに関する情報を提供する Web サイトです。

(3) Learn ArcGIS(learn.arcgis.com

現実感のある実践的なプロジェクトを通じて、地理情報システム(GIS)のアプリケーションについて自主学習ができる Web サイトです。ここでは、対話型マップの探索、独自のマップの作成、地理的な問題を解決する方法を学習します。

 

関連リンク

ArcGIS Online 製品ページ
ArcGIS Online ヘルプ:新機能について
ESRIジャパン オープンデータポータル

掲載種別

関連製品

掲載日

  • 2014年10月23日